2019年度活動報告
本年度の活動内容
生物多様性, 環境, 世界遺産・地域の文化財等
本校は、「世界自然遺産・知床」をフィールドとして、教育活動全般におけるESDの実践を通して、地域の魅力等への気づきや情報発信、自ら考え、学び、行動する積極性や表現する能力の育成を目標とした。
具体的には、環境教育、観光教育、キャリア教育を柱に、①知床の自然理解に係わる活動、②観光教育を通して地域の魅力発信を行う活動、③キャリア形成及び課題解決能力の育成に係わる学習活動を行った。
① 知床の自然理解に係わる活動
2年次生全体を対象とした「知床自然体験学習」においては、自然散策や観察を通して、環境保全への意識を高め、自然への畏敬、野外でルールを遵守する態度を育てることをねらいとして実施した。
また、3年次の自由選択科目(2単位)の「知床自然概論」においては、地元の博物館やネイチャーガイド等の地域人材の協力を得て、知床の自然環境についてより深く学び、課題意識をもって学びの成果をまとめる教育活動を行った。
② 観光教育を通して地域の魅力発信を行う活動
3年次の自由選択科目(2単位)の「観光ビジネス応用」において、6月に台湾で開催された「日本観光物産博覧会」に出場し、地元「知床斜里」の魅力について現地でPRしたほか、現地における「知床斜里」の認知度や観光資源のニーズ等について調査する活動を行った。これらの学習をもとに、より地元の魅力を発信するような動画及び各種コンテストでのプレゼンテーション資料等、学習成果をまとめて発表する学習活動を行った。
③キャリア形成及び課題解決能力の育成
「産業社会と人間」及び「総合的な学習の時間」において、科目横断的・探究的な学習を通して、自ら学び考え、主体的に判断し、課題解決に向けて必要な資質・能力を育成する学習活動を行った。1月には、1年間の学習の成果をまとめ発表する「学習成果発表会」を実施する。
来年度の活動計画
「目指す生徒像」の実現及び見つけたい資質・能力の育成にむけて、全教職員への共通理解を図るとともに、校内研修を実施し、ESDの視点にたった教育活動の展開を図っていくこととする。
また、近隣のユネスコスクールとの交流・連携についても、地元のユネスコ協会の協力を得ながら実施していきたい。
(主な活動予定)
① 知床の自然理解に係わる活動
・1年次「史跡発掘体験学習」
・2年次「知床自然体験学習」
・3年次(自由選択)「知床自然概論」
② 観光教育を通して地域の魅力発信を行う活動
・2年次課題研究学習「知床学」
・3年次(自由選択)「観光ビジネス」
③ キャリア形成及び課題解決能力の育成
・1年次「産業社会と人間」
・2・3年次「総合的な学習の時間」
・全年次「学習成果発表会」