2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 国際理解, 平和, 人権, 世界遺産・地域の文化財等, 貧困

 本校は、「他との関わりを通して、多様な価値観を育む」を活動テーマとして、ESD活動に取り組んでいる。具体的には、文系の総合的な学習の時間を中心に、①国際理解に関わる学習・活動や、課外活動を中心とした地域の文化・自然に関わる学習、地域での交流活動を行っている。

 

① 国際理解に関わる学習・活動

 3年生文系の総合的な学習の時間において、国際情勢研究を行い、ポスターセッションを実施した。SDGsの中から、貧困・児童・AIなど、グループでテーマを絞り、研究して理解を深めた。また、本年度で、届けよう、服のチカラプロジェクトへの参加も3年目となった。本年度についても、地区の担当者に来校いただき、その目的や現状を学ぶとともに、子ども服の回収活動に取り組んだ。

生徒会を中心に、書き損じ葉書の回収を行い、世界寺子屋運動に協力した。現在の自分たちのおかれた学習環境がいかに恵まれたものであるかを感じるとともに、「学び」の重要性を感じることができた。

  2年生の修学旅行では、沖縄において平和学習として、事前に沖縄の歴史を学び、現地において戦争体験者の話を聞くことで、平和の重要性を身近なものとして感じることができた。

  オーストラリア(メルボルン)のアイヴァンホー・グラマースクールとの相互交流(語学研修)を通して、言葉も価値観も異なる同世代と交流を深めることで、他者についてだけでなく、自らについても相対化して考える力を養うことができた。

 

② 地域の文化・自然に関わる学習、地域での交流活動

  学校の所在地区には、特別天然記念物に指定されているカキツバタの自生地保全活動に参加した。自らの属する地域やコミュニティにおいて、何が大切にされ、保持されているのかを実感する良い機会となった。また、資源回収や地域の交流会等への参加を通して、同地区に住む方々とふれあうことで、自分も地域の一員であるという意識を持たせるようにした。

来年度の活動計画

学年毎で取り組む国際理解教育を系統立てて、段階的に学びを深めるように全体計画を検討したい。

 同時に、本年度実施の“届けよう、服のチカラ”プロジェクトや世界寺子屋運動への参加、地域ボランティアへの参加の推進を継続的に実施する。

 ただ、本校では、年間を通して地域ボランティアに参加する生徒が固定化されていないため、継続的な活動となっていない。一部の生徒のみが継続するのではなく、学校全体の取り組みとしての参加を促していきたい。