2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 気候変動, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 持続可能な生産と消費

本校の所在する宮城県仙台市の秋保町は、宮城と山形を結ぶ街道沿いに古くから栄え、ユネスコの無形文化遺産に登録されている「秋保の田植踊」など、固有の伝統や歴史を大切に受け継いできた町である。美しい山川や温泉などの豊かな自然を生かして農業、観光業などが盛んであり、G7の関係閣僚会議の開催地となるなど、内外に知名度を上げている。

本校は、このような地域にあって「美しく続いていく秋保の地域とともに歩む学校」を理念とし、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野、①地球市民および平和と非暴力の文化、②持続可能な開発および持続可能なライフスタイル、③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重、を通して「未来の創り手となる力の育成」を目指している。

①に係る活動としては、2022年1月のトンガ王国における海底火山の爆発被害に対応して、生徒会による募金活動を行い、集まった生徒たちの募金とメッセージをトンガ王国大使館に送った。後日、大使館より感謝のお手紙をいただき、生徒たちは地球市民として世界の平和にすすんで貢献する意義を感じることができた。防災に係る学習としては、地域の方々と合同の防災訓練(6月)や東日本大震災の被災地の訪問(5月、10月)も行った。

②に係る活動としては、全学年の夏休み中のキャリアインターンシップ、2年生が地域で3日間行う職場体験活動(11月),また、地域の特産物を活かして「そば打ち」を体験する「そば学習」(11月)を実施した。様々な事業所に協力をいただいて多様な仕事を体験し、生徒たちは自分の将来を考えるとともに、地域の良さに触れる経験ができた。この経験が地域に関わっていこうとする意識に繋がることが期待される。

③に係わっては、異文化理解の学習として、ALTとのティーム・ティーチングによる国際デーの授業を行い、アースデー(4月)は,世界の環境問題やSDG’sへの取組について,英語デー(4月)は国際言語としての英語について理解を深めた。また自国の文化を学ぶ活動としては、地域の演奏団体に指導をいただき、和太鼓と篠笛の演奏に取組んだ。練習の成果は、学校の文化発表会(9月)のほか、地域の行事でも披露して、好評を博した。

来年度の活動計画

本校は「美しく続いていく秋保の地域とともに歩む学校」を理念とし、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野、①地球市民および平和と非暴力の文化、②持続可能な開発および持続可能なライフスタイル、③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重、を通して「未来の創り手となる力の育成」を目指している。

①に係る活動 ・生徒会による社会貢献活動(随時)

・南三陸町訪問(2学年5月)

・地域合同防災訓練(6月)

・荒浜小学校訪問(1学年10月)

②に係る活動    ・キャリアインターンシップ(7~8月)

・職場体験活動(2学年10月)

・そば学習(11月)

③に係る活動 ・国際デーの学習(4月)

・和太鼓・篠笛演奏(文化発表会・9月.地域行事9,10月)