2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, エネルギー, 環境, 国際理解, 平和, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 食育

本校は「心清く」「平和をつくりだす」人の育成を学校理念の1つとしており、学校生活やボランティア活動は豊かな心を育む時間と考え大切にしています。

今年度は、授業や総合的な探求の時間、ボランティア活動内でできることを計画し実施しました。ただし、新型コロナウイルス感染症拡大のため実施できなかった活動もあります。

授業内での活動として、中学生では「オーガニクス」、高校生では2年生の選択科目「教養」、3年生の選択科目「実践教養」の中で生物多様性・環境・持続可能な生産と消費について取り組みました。

【内容】中学生「オーガニクス」

この授業では、 在来種の麦や野菜を、学校所有の畑を利用して無農薬で栽培し、それを調理するまでの過程を学びとしています。今年度も新型コロナウイルス感染症を鑑み、調理実習は実施ししませんでした。

5月 麦の収穫、サツマイモの定植

6月 脱穀 収量測定

9月 小麦の製粉

10月 ヒンメリづくり

11月 小麦の播種 芋ほり

1月 小麦・大麦の観察 麦踏み 落ち葉運び

2月 まとめ

【内容】高校2年生 選択科目「教養」

この授業では、現代にいきる女性としての知識を養い「考える力」と「生きる力」を身につけることを目的で下記の項目を計画・実施した。

4月 塩作り開始・オーガ二クス麦収穫・ハーブの講義

5月 塩作り・ハーブ定植・SDGsについての講義

6月 麦の脱穀・塩作り・大豆種まき・ハーブ観察・SDGsについての講義

7月 塩完成・ハーブ収穫

9月 麦の製粉・冬野菜作り

10月 SDGsについての講義・大豆の収穫

11月 麦の播種・味噌作り・クリスマスカード

1月  冬野菜収穫・SDGsについての講義・学校周辺整理

2月  味噌観察・まとめ

【内容】高校3年生 選択科目「実践教養」

教養では、畑での作業・観察、調理、加工、木工、図工などを行っています。それらの活動を通して一人ひとりが自ら考え、行動できる生きる力の育成を目指しています。

4月 筍堀、筍の瓶づめ、玉ねぎの染色

5月 麦刈り サツマイモの定植 革袋作り

6月 脱穀 収量測定 革袋作り

9月  ヒンメリづくり 機織り

10月 干し柿

11月 キャンドルづくり

【内容】総合的な探求の時間

この授業では、中学生から高校生各クラスで『ともに生きる』をテーマにそれぞれのクラスで活動をしました。

中学生はSDGsの課題の1つである『あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する』という大きなテーマから、「弱さとともに生きるには」「耳の不自由な人々とともに」「Free from the barrier」として、老人体験や車いす実習で感じたことをまとめたり、聴覚障がいをもっている方の生活や手話、バリアフリーについて学んだりしました。

高校生は各クラス、さまざまなテーマをあげ、考える時を持ちました。

新型コロナウイルス感染症による私たちの生活の変化、これまでと今、そしてこれからについてまとめたクラス。

動物や環境、LGBTQ+など今、現実としてある問題に触れ考えを深めたクラス。

世界の子どもたちの現実を見つめ、貧困や児童労働について考えたクラス。

エネルギー・水問題から、地球にやさしい建造物としてのワーカウォータータワーについて考えたクラス。

それぞれのクラスが、さまざまな方面から1つ1つの事柄に向き合い、それぞれにわかるように発表をしました。

今回、いろいろな事柄について学ぶ機会を得ることができました。

興味を持って調べたこと、初めは興味があまりなかったけれど、取り組むうちにいろいろ知りたくなったこと、もっともっと知識と知恵を身につけて何かに活用したいと思ったこと、そうして生徒1人ひとりが考えたことの先に、私たちの生きる世界が「ともに生きる世界」になるヒントが隠されているように思います。

授業外での活動として、ボランティア活動に取り組みました。ボランティア活動では、南国市モノづくりフェスタのお手伝いをしました。

【計画し実施できなかった活動】

①地域に係る活動

本校の所在地である市と、隣接する市町村での活動

学校周辺地域で行われている「ホタルを見る会」の活動:ホタル生息場所の清掃、ホタルの観察・南国市で行われる「軽トラ市」の活動

香南市で開催される「物部川フェスタ」・香美市で開催される「塩の道トレイルランニング」高知市大津子ども会

②福祉に係る活動について(今年度は新型コロナウイルス感染症のため実施できませんでしたが、以下の様な計画を実施する予定でした。)
地域の子ども会「大津子ども会」・介護施設への訪問・引退盲導犬の支援活動

①や②の活動を通して、周りの人を思いやる心を育む心や、今社会が抱えている問題(盲導犬)に関する正しい知識を得るとともに、引退盲導犬を支える方々の負担をいかに減らしていけるのかを、一人ひとりが考え、校内外で実践に移していけるよう計画しました。

来年度の活動計画

今年度は新型コロナウイルス感染症のため実施できなかった計画がおおかったため、来年度は可能な中実施していきたい。とくに生徒の自主的な活動を重視し、社会の中にある様々な課題に目を向け、身近な問題から世界的な問題まで「隣人を愛する」という目標の下、具体的な活動を展開していきたい。生徒数は少ないが、ボランティアに関心のある生徒は多く、新たな取り組みも模索していきたい。