2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 環境, 国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校は、「心を清くし 愛の人になれ」を学校理念としており、ESDの理念はノートルダム清心学園の理念と共通するものであると捉えている。ESDの実践を通して、自立した女性としてグローバル・リーダーとなるための資質等の育成を目標とした。具体的にはSSH(Super Science High School), SGHA(Super GlobalHigh School Associate) を柱に①環境学習に係わる活動、②人権教育に係わる活動、③国際理解教育に係わる活動、④ユネスコスクールネットワークに係わる活動を行った。 

  環境学習に係わる活動

生物教室でサンショウウオやアカハライモリを飼育しながら,その産卵から成長していく様子を調べてまとめた。また,絶滅危惧種のデンジソウの栽培を年間を通して行い,学会や高校生対象の発表会等で発表した。花酵母の研究から木質バイオマスからエタノールを作る試みを研究し発表した。 

  人権教育に係わる活動

高校2年生文理コース生徒を対象に,「現代社会とジェンダー」等,女性に関わる問題をテーマに週2時間の授業を行った。テーマごとに姉妹校ノートルダム清心女子大学の講師が講義をした。文化祭では「赤ちゃんポスト」についてのディベートを公開した。授業を通して女性に対する諸問題に気づき,自分の問題として捉え,最終的には各自がテーマを絞ってプレゼンテーションをした。

   国際理解教育に係わる活動

グローバル教育講演会を実施した。ジェトロ・岡山貿易情報センター元所長の上岡美保子先生から、午前中は高校生を対象に、午後は中学生を対象として、「グローバル社会に必要な力~中学生・高校生の時にやっておいてほしいこと~」という演題で講演をしていただいた。

   ユネスコスクールネットワークに係わる学習

岡山県内のユネスコスクール10校の生徒約140名が集まり,交流会を行った。各学校での取り組みについて発表を行い,その後ワールドカフェのスタイルで,小グループ内でのディスカッションを行った。各学校での取り組みの成果を共有すると共に,それぞれの活動について,多くの生徒からフィードバックを得て改善点を考える契機となった。また、岡山県ユネスコスクールの生徒が、岡山市の姉妹都市があるブルガリアを訪問した。

来年度の活動計画

平成31年度も、これまでのユネスコスクールとしての活動を継続する。平成30年度に「ユネスコ同好会」を立ち上げて、活動の中心を担っているが、活動内容を充実させることで「ユネスコ部」への昇格をめざす。また、校内の生徒会や各種委員会等とも連携し、学校全体への取り組みになるように工夫する。

 岡山県ユネスコスクール・ネットワークは、平成31年度はブルガリアからの訪問団を受け入れることになっている。実践交流会、学校交流会、懇親会等の企画に関与して、積極的な交流を行いたい。