2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 世界遺産・地域の文化財等, 福祉

本校は、「自らを大切に、周り(相手や環境)を大切に、時間を大切にできる生徒~人の喜びを共感できる生徒~」を学校教育の目標としている。総合的な学習の時間を中心に、その実現に向けて取り組んでいる。今年度,主に取り組んだ内容は、(1)健康教育、(2)環境学習、(3)世界遺産・地域文化財等、(4)防災教育である。

(1)健康教育

健康教育は保健委員を中心に行っている。6月より「手洗いとハンカチの大切さ」を伝える取り組みを行った。具体的には、手を洗う前後の手に付着した菌を培養し、視覚的に手洗いの大切さを全校集会の場で発表した。また、手洗いだけではなく、ハンカチを使ってしっかりと拭かなければその効果も半減することを確認した。

また、昨年に引き続き、歯の健康についても行い、いい歯の標語募集、むし歯治療100%の呼びかけを行った。その結果、むし歯の治療率は94%(12末現在)を達成し、大規模校であるが意識が高いことがわかる。

7月は1年生を中心に「受動喫煙講座」を受けて、煙草の害について考えた。11月は2年生を中心に「生と性の学習会」を行った。産婦人科の先生の講演、生徒による妊婦体験を行った。

(2)環境教育

 本校では、全校生徒を対象に定期的に生徒が自宅の古紙を登校時に学校へ持参し、リサイクル業者にわたす活動を行っている。また、道徳科で取り上げる教材や社会科の単元によっては、人間生活が環境に与える影響について取り上げていることで資源の大切さについて考える機会としている。さらに、3年生の理科では、持続可能な社会の実現に向けて、現在直面する地球規模の環境問題を調べ、その原因、解決するための方策を新聞にまとめ、発表を通して互いに考えを深めた。

(3)世界遺産・地域文化財等

  1年生では、金沢に関する問題を互いにつくり、問題を出し合う中で、金沢の歴史・文化などについて理解を深めた。2年生では、「金沢の魅力を発信するパンフレット」をつくるために、金沢を散策し、地域の魅力を再発見した。パンフレットは、市役所の方に見てもらい評価してもらうことで、さらにやる気へとつなげることができた。3年生では、持続可能な金沢を実現するための方策を、現状の金沢を踏まえて、提案し、市役所の方にプレゼン発表を行った。

(4)防災教育

 5月に火災避難訓練を、6月に不審者対策、10月に地震避難訓練を行った。特に、10月の訓練では休み時間中という、生徒がどこにいるかわからないという状況を想定して行った。通路が封鎖され、放送のみが機能している状況で、自ら考え行動するということを主眼に置いた試みであった。従前の訓練とは違う設定のため、多少戸惑う面もあったが、よい緊張感の中で、自分の命、他人の命を守る行動の大切さについて意識することができた。

来年度の活動計画

 今年度と同様に、(1)健康教育、(2)環境学習、(3)世界遺産・文化財等、(4)防災教育を継続して行う予定である。

(1)では、昨年よりスマートフォン使用により、睡眠が十分にとれていない、疲れがとれないというアンケート結果を受けて「質の良い睡眠」を浸透させ、心の健康を改善していきたい。(2)では、さらに良くなるように呼びかけを続けていく。(3)では、同様に行いたい。(4)では、今年度効果的だと思われた10月の地震訓練と同じ状況で複数回できればよい考えている。