2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 健康, 食育, 貧困

当校は、「地域の環境や文化を起点・帰点とした学習を展開する中で、人と関わりながら自分で課題を見つけ、活動を通して新たな見方、将来の生き方を考えることができる」ことをESDの実践を通して目指してきた。具体的には、①社会に係わる学習、②金沢ふるさと学習を行った。
①社会に係わる学習(5年生の活動)では、「人とともに生きよう」というテーマのもと、世界の子どもたちを取り巻いている現状についての調べ学習を行った。世界には、学校に通えない、命が常に危険にさらされているといった状態の児童がたくさんいることや、その理由として戦争や児童労働等の、日本では想像できない要因があることを、調べ学習を通して知ることができた。子どもたちは今の生活への感謝の気持ちや、世界の子どもたちのために自分ができることをしたいという思いをもっていた。
②金沢ふるさと学習では、1年生は伝承遊びを体験した。旗源平、けん玉 お手玉 金沢方言カルタ等の遊びを教わった。2年生は「芋掘り藤五郎」等の金沢にまつわる民話にふれた。3年生は金沢の和菓子・茶道文化について調べ、新聞で発信した。4年生は金沢の伝統文化について調べ学習を行い、パンフレット形式でまとめ、学びを深めた。5年生は加賀野菜についての調べ学習を行い、歴史や栽培方法、食べ方等を新聞にまとめ掲示した。6年生は金沢の町中を探検し、歴史や伝統について学びを深めた。その後、パワーポイントを用いて、その成果を5年生に発表した。
金沢がもつ様々な伝統文化、豊かな自然、歴史、食、そして金沢がもっている多様な素材を活用し、金沢について学び、考え、関わり、広めることを通して、金沢のまちへの愛着や、今後どう関わるかという思いをもつことができた。

来年度の活動計画

今年度に引き続き、地域に根ざした「金沢ふるさと学習」を教育課程に取り入れ、地域の人達との関わりや体験活動等を通して、子どもたちが自分たちのふるさとに興味・関心をもてるようにしていく。そして、学習の成果を地域の方や異学年、保護者の方に発表することも積極的に行っていきたい。今年度は密を避けるために、ゲストティーチャーを呼ぶことや、体験活動を取り入れることはほとんどできなかったため、来年度はできる範囲で刺激のある活動を設定し、教育課程の見直しも行っていく。