2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, 健康, 食育, 貧困

当校は、「地域の環境や文化を起点・帰点とした学習を展開する中で、人と関わりながら自分で課題を見つけ、活動を通して新たな見方、将来の生き方を考えることができる」ことをESDの実践を通して目指してきた。具体的には、①自然や環境に関わる学習、②金沢ふるさと学習を行った。
①自然や環境に関わる学習では、5年生が「人とともに生きよう」というテーマのもと、世界の人々が抱えている問題やその現状や解決策、自分たちにできることなどについて調べ学習を行った。5年生と同じ年齢の子どもたちが学校に通えず、家のために働かなければならない現状があることや戦争などで命が常に危険にさらされている児童がたくさんいる現状など、日本では想像もつかない現実があることを知ることができた。子どもたちは世界の子どもたちのために自分ができることをしたい、将来そのような子どもたちを助ける仕事に就きたいという思いをもっていた。6年生は「海とともに生きる」というテーマのもと、海洋ゴミの実態などについて調べ学習を行い、まとめることができた。今まで知らなかったゴミの多さや及ぼす影響について知り、これからゴミを減らせるように自分たちができることをしていきたいという思いをもっていた。
②金沢ふるさと学習では、1年生は伝承遊びを体験した。旗源平、こま遊び、かるたなどの遊びを楽しんだ。2年生は金沢にまつわる民話にふれた。3年生は金沢の和菓子・茶道文化について調べ、新聞にまとめた。4年生は金沢の伝統文化について調べ学習を行い、学びを深めた。5年生は加賀野菜について調べ歴史や育て方等をパンフレット形式にして掲示した。6年生は金沢の町中を探検し、歴史や伝統について学びを深めた。その後、スライドを用いて、その成果を5年生に発表した。金沢の伝統文化、豊かな自然、歴史、食について知り、広めることを通して、金沢のまちへの愛着を持つことができた。

来年度の活動計画

今年度に引き続き、自然や環境に関わる学習や地域に根ざした「金沢ふるさと学習」に取り組んでいく。体験活動や調べ学習を通して自然や環境、自分たちのふるさとに興味・関心をもてるようにしたい。そのためには日頃から自然や環境、地域に目を向けさせるような活動をしていく必要がある。また、系統性を意識した教育課程になるように今後も見直していく。さらに調べ学習で終わらせるのはなく、その成果を保護者の方や異学年に発表することで意欲をもたせるような活動にしていきたい。