2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費

本校は「学ぶ意欲と豊かな心をもった子どもの育成」を学校教育目標としている。ESDはその中心となる理念だと考えている。ESDの実践を通して、コミュニケーション力が高く、多面的かつ総合的なものの見方ができる児童の育成を目標とした。

具体的には、世界遺産・地域学習、メディアリテラシーを柱に、①世界遺産・地域遺産に係わる学習、②プログラミング教育を行っている。

① 世界遺産・地域遺産に関わる学習

5年生では、奈良らしい教育として世界遺産学習に取り組んでいる。事前学習で世界

遺産や古都奈良の文化財について学んだ後、現地学習を行った。奈良国立博物館からスタートし、南大門、東大寺、二月堂、春日大社をボランティアガイドさん共に見学した。ガイドさんの解説先人たちの思いや大切にされてきた経緯などを学ぶことができた。

4年生では、シカとの共生について学習している。天然記念物である奈良のシカは観光

資源として欠かせない存在であるが、シカの健康問題や農業被害などの課題もある。事前学習や鹿苑見学を通して、課題と向き合いながらシカとの共生を考える。

6年生では、読売新聞社から新聞記者の方に来ていただいて、新聞の作り方や新聞記者の仕事、正倉院展について話を聞いた。宝物が大切に守られてきたことや保存方法について学ぶことができた。

② プログラミング教育に係わる学習

 多面的かつ総合的なものの見方をするために、メディアリテラシーを育むことも大切である。3年生では、Twitter botを活用してTwitterの投稿内容をプログラミングする授業を行った。実際にプログラム体験をして学習内容を発信することで発信者の意図について考え、自ら情報を発信する体験を行った。発信内容は校区探検で学んだ地域遺産である。4年生では、Scratch On Computing(SOC)を行っている。

来年度の活動計画

総合「なら」科を中心に活動している。『人・地域・世界遺産・自然とのかかわりを通して、意欲的に考え表現できる子の育成~課題を探究する活動を重視して~』を総合「なら」科の目標としている。

世界遺産・地域遺産に関わる学習

5年生 総合「なら」科 国語科

・事前学習(世界遺産とは?古都奈良の文化財とは?)

    ・現地学習(東大寺、春日大社など)

    ・発信

4年生 総合「なら」科 国語科

・事前学習(観光資源のシカ、抱える課題など)

    ・鹿苑見学

    ・発信

プログラミング教育に係わる学習

3年生 総合「なら」科 国語科 社会科

・事前学習(地域学習、校区探検)

    ・プログラミング(Twitter bot)

    ・発信