2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 平和, 人権, 減災・防災, 食育

②平成30年度活動の概要(800字程度)
本校では、「自立」と「共生」を教育目標の柱とし、全教育活動をESDの視点で見直し、教育課程に位置付けてESDの研究推進を図ってきた。実践においては、「ESDの視点に立った学習指導で重視する7つの能力・態度」から重点的な視点を選択し、授業を構成した。そして、ESDでの学びを基盤に、自分の考えを自分の言葉で表現し、それを周りの人に発信して、多様な考えを理解しようとするなど、学習意欲を高めるとともに、コミュニケーション能力を向上させ、よりよい社会をつくろうとする子供の姿を期待し、実践した。
①1年生活科「なかよしいっぱい」
生活科では、身の回りの人々や自然との関わりを意識できるようにし、そこからの気付きを大切にして学習を進めた。中でも、「つくってあそぼう なかよしのにわ」の学習では、本校の中庭を遊びの舞台とした。木の高さを利用したバスケットゲームや鉄棒の形を生かした家作り等ダイナミックな遊びを考え、友達と協力して活動した。また、みんなが楽しく遊ぶことができるようにしたいという願いを生かして、学級の枠を超えて学年で交流会を開くなど、生活を楽しく豊かにすることができた。
②2年生活科「なかよしの輪を広げよう」
生活科では、1年生や校区の特別支援学校との交流を中心に学習した。1年生との交流では、年度当初の学校案内、5月の校外学習を通して、1年生のことを考えながら優しく接しようとする心が育った。さらに、12月の手作りおもちゃで遊ぶことを目的としたなかよし集会では、グループ毎に分かりやすく説明して、楽しんでもらおうと工夫する姿が見られた。特別支援学校との交流では、互いの学校に招待し合い、相手の様子を確かめながら関わろうとするなど、思いやりの心を行動に移すことの大切さに気付くことができた。
③3年総合的な学習の時間「成美の大好き新発見!」
町内の自慢をランキング形式で発表したり、校区のよいところを見付けて新聞にまとめたりして伝え合った。友達と紹介し合うことで、今まで気付かなかった校区のよさを再発見することができた。さらに、お世話になっている地域の方を招待して集会を開き、調べたことを発表したり、地域の方から校区の歴史を聞いたりすることを通して、より一層、地域への愛着を深めることができた。
④4年総合的な学習の時間「成美環境プロジェクト」
社会科の水やごみの学習を発展させ、総合的な学習の時間には、環境問題に取り組んだ。まず、一人一人の課題を基に調べたことを新聞にまとめ、その後、環境を守るためにできることを話し合った。そして、学習発表会では、地球温暖化の現状や原因、温暖化を止める方法や自分たちにできること等を保護者の方に伝えることができた。これらの活動を通して、自分たちで地域の環境を守っていきたいという意識を高めることができた。
⑤5年総合的な学習の時間「GO!GO!米ニュケーション」
社会科の食料生産に関する学習をきっかけとして、米作りへの関心を高め、学校田での田植え体験を通して、収穫までの手順や米作りの問題点等、一人一人が課題意識をもった。そこで、総合的な学習の時間に調べ学習を行い、分かったことや考えたことを学級で伝え合うとともに、地域の方を招待した感謝集会で学んだことを発表した。子供たちは、地域の方の米作りにかける思いを知り、これからの食糧問題についても真剣に考えることができた。
⑥6年総合的な学習の時間「心の花を満開に~命を守るプロジェクト」
総合的な学習の時間には、防災をテーマとして学習に取り組んだ。火災や地震等の災害に応じた避難の仕方や気を付けるポイントを調べ、各学級に伝えた。また、避難訓練後の反省点を基に防災会議を開き、改善点等、話し合ったことを全校に伝え、2回目の避難訓練に生かしてもらえるように呼びかけた。さらに、数年前から続いている東北への募金活動に取り組むなど、自分たちにできることを考え、計画し、実行する力が育った。

来年度の活動計画

 ③平成31年度の活動計画
・各教科・領域等を関連付けて、全教育活動を通してESDを推進する。
・各学年毎にテーマを決め、ESDカレンダーを作成し、年間を通して実践す  る。
・地域の「人・こと・もの」との関わりを大切にし、自分の生き方を考えな    がら、自分にできることを実践する学習活動を展開する。
・持続可能な開発目標(SDGS)を意識した重点目標を立て、教職員の共通の基に取り組む。