2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, その他の関連分野

本校は、校訓である「自彊自律」「和敬禮節」を学校理念として、ESDを「持続可能な地域・社会の担い手となる、誠実で心身ともにたくましい人材の育成」と捉え、ESDの実践を通して、「協働する力」「他者の立場で考える力」「未来を見通す力」からなる「人間力」の育成を目標とした。

具体的には、「人権・平和学習、環境・防災学習」を柱に、①機会均等や非排他性を意識した「人権・平和学習」、②課題解決力の育成を目指す「探究学習」を行った。今年度は、海外研修の中止などを受けて、人権・平和学習に重点的に取り組んだ。

  • 機会均等や非排他性を意識した「人権・平和学習」
    • 8月の長崎原爆の日には、全学年生徒・職員を対象とした平和学習を行った。「ピースアンバサダー」と称して有志の生徒を募集し、66名の生徒を中心に平和学習の企画・運営や発表を行った。「発信」をテーマとして、戦争や平和に対する若者の認識などをスライド資料にまとめ、各クラスにてプレゼンテーションを行った。
    • また、2学年の修学旅行では福岡県大刀洗平和記念館を訪れ、当時の様子や特攻隊として出撃する人々の思いを知る機会を設けた。
  • 課題解決力の育成を目指す「探究学習」
    • 1、2年次の総合的な探究の時間を活用して、現代世界が抱える諸課題について学習し、課題解決力の育成を目指した。1学年は、SDGsの各ゴールに関して「知る」ことを目標として、調査と発表を行った。
    • 2学年では、SDGsについてグループで関連する諸課題や解決に向けた取り組みなどを調査し、協働する経験を積むことができた。

来年度の活動計画

次年度は、「探究学習の充実」を中心として、「協働する力」「他者の立場で考える力」「未来を見通す力」を涵養していく。特に、「総合的な探究の時間」の3か年計画の体系を整え、「主体性」「多様性」「協働性」を身に着けることができる課題探究を行うようにする。また、教職員のESDやSDGsに関する理解を深め、取り組みの意義を共有し積極的に推進するために、SDGsのロゴマークの活用機会を増やすことや、ユネスコスクールについて学ぶ「ユネスコスクールガイダンス」の継続的な実施を計画している。