2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 平和, 福祉

本校では,ふるさと岡山や三勲学区の“人・自然・文化”を題材とした学習に継続して取り組み,地域の環境問題や歴史や文化,国際理解などについて学習している。6年生になると,学区に隣接する岡山後楽園の能舞台で,日本の伝統文化であり,ユネスコの無形文化遺産に登録されている能楽の発表会を開催する。本年度で22年目を迎えるイベントであり,地域の文化財を守る意識とともに,伝統文化を継承する担い手を育てる機会となっている。このような学習を通して,ふるさとを誇りに思いふるさとを愛する心を育むとともに,自ら課題を見つけ,追求し,解決していこうとする主体的な思考力や判断力を養ってきている。
これらの学習を継続し発展させることで,「地域の文化を持続可能なものにするための担い手づくり」をテーマに三勲SDGsプロジェクトとして実践していく。

① 伝統文化に関する活動
第1学年「みんないっしょに」
「昔からの遊び」に挑戦し,教えてもらった遊びのコツを友達に紹介したり,コツを使って上手にできるように何度も練習したりした。

第6学年「能学習 伝統文化をさぐろう」
「ふるさと学習」のまとめに当たる第6学年では,学区に隣接する歴史ある岡山後楽園の能舞台で,日本の伝統文化である能の発表会を開催する能学習に取り組む。
4~5月は能楽について調べ,6月から能楽師を講師に招き,実技を伴う「能学習」に取り組む。11月に岡山後楽園の能舞台で発表した。

② 地域の文化財に関する活動
第2学年「町をたんけん,大はっけん」
東山公園のまわりを探検した。活動を通して,東山公園の周りだけでなく自分たちの家の周りにも素敵なものがあったり,素敵な人がいたりすることに気付いた。それを学区の地図にまとめたり,友達に紹介したりした。

第3学年「三勲の宝物を探そう」
学校に古くから残っているものや学区に数多くある史跡や文化財に足を運んで,学区内の「宝物」を見つける目をもつようになり,史跡や文化財についてまとめた。また,史跡や文化財などを守る人についての思いに気付き,調べることができた。

③ ジェンダー平等や福祉に関する活動
第4学年「共に生きる」
他者との共通点や相違点を探し,他者とのかかわり方について考える活動を通して,多様な性のあり方や男らしさや女らしさのようなジェンダーがあることに気付き,誰もが自分らしく安心して暮らせる社会について考えた。
また,ユニバーサルデザインやバリアフリーといった施設・設備,暮らしを支える取組や人々の思いに気付き,みんなが暮らしやすい町の在り方について考えるとともに,学んだことを自らの生活や行動に生かそうとした。

④ 平和に関する活動
第5学年「平和のバトン」
三勲小学校の戦争でのエピソードを聞き,地域の人の協力のもと三勲小学校が戦前から残っていることに気付くことで,自分たちも大切に引き継いでいきたいという思いをもつ。ほかにも学区や岡山市内で,様々な人の思いによって残されているものはないか調べていくという課題を設定し,様々な内容を調べていく。さらに世界で起こっている戦争や紛争などについて調べ,日本や世界の平和のために自分たちにできることは何かを考え,行動することができるようにした。

来年度の活動計画

平和学習について地域の方からお話を聞いたり,学区の空襲遺構などについて見学したり,調べたりして,理解を深めることができた。しかしコロナウイルスの影響で,できない行事や内容も多くあった。また,来年度は内容の再度検討をしていく必要がある。また,前年度までと同様に,伝統文化に関する活動,地域の文化財に関する活動,ジェンダー平等や福祉に関する活動平和に関する活動を引き続き行っていく。国際理解に関しては,全学年でオーストラリアのGrose View Public Schoolとの交流を行っているが,ここ数年新型コロナウイルス感染症などの影響もあり,交流ができなかった。教員間で連絡をとり,クロムブックなど活用しながら交流を続けられるようにしたい。