2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 福祉, 持続可能な生産と消費

本校は「できることからはじめよう」を活動の合言葉に、「今まで実施していきた取組をさらに発展させていく」こと、それを「後世に伝えていくこと」を目指し、ESDの実践を通して、地域で活躍する人材の育成に取り組んできた。具体的には、交流、地域貢献を柱に、①学校・文化交流に関わる活動、②地域貢献・ボランティア活動に関わる活動を行ってきた。

しかしながら、今回はコロナウイルスの影響で、活動方法の再検討が求められた。

 

①学校・文化交流に関わる活動

本校には、印旛特別支援学校さくら分校が併設されており、学校間の交流が行われている。体育祭やお互いの文化祭への参加、合同避難訓練など実施している。部活動間でも、交流の機会を設けている。また、さくら分校が制作したパンの販売が定期的に行われており、生徒間の交流につながっている。高大連携事業としては、近隣の大学と連携し、大学主催のプレゼンテーションコンクールや公開授業への参加、教育実習生の受け入れ等を行っている。地域住民との交流は、福祉施設や保育園での交流活動、各種イベントへの参加を通じて行っている。

しかしながら、今年度は、文化祭や体育祭、各交流事業の中止が相次ぎ、例年のような関わり合いの機会を設ける事ができなかった。今年度は、校内での交流活動や教員間の連携が主な活動となった。外部との交流活動に代えて、併設されているさくら分校との交流や、様々な文化的活動を通じた生徒間の交流の機会を設けた。小集団での活動に限定されたが、他者理解や多文化理解の重要性に改めて気づかされた。

(活動例)

・減災・防災教育の一貫として、火起こし体験を実施。火気の取り扱い方法や、災害時の対応方法を含めて学習した。

・文化体験活動として、和菓子づくり体験を実施。

②地域貢献・ボランティア活動に関わる活動

例年、地域貢献活動として、地域の催し物に参加したり、文化祭を通じて、地域で活動している団体と連携を図るなどしている。ボランティア活動としては、学校全体の取り組みとして、毎年地域清掃を学期に一度実施しており、通学路を中心に清掃活動を行っている。

今年度は、地域に出向いての活動が制限されたことから、校内でのリサイクル活動や通学路を中心とする清掃活動に力を入れて実施した。また、地域で活動するフードバンク活動への協力や駅前の美化活動への協力を行った。小集団での活動に限定されたが、限られた環境の中で自分たちにできることを探し活動する大切さを学ぶ事ができた。

来年度の活動計画

来年度も引き続き、学校・文化交流に関わる活動、地域貢献・ボランティア活動に関わる活動を中心に実施していきたい。学校・文化交流として、特別支援学校との交流や高大連携事業、地域との交流活動は今後も継続して取り組んでいきたいと考えている。また、積極的に国際交流の機会を設け、異文化理解に努めていきたい。交流事業においては、直接的な交流以外の方法も模索しながら取り組んでいきたい。

地域貢献・ボランティア活動としては、近隣の小学校や団体、自治体と連携し、各種イベントやボランティア活動への参加を積極的に行っていきたい。毎年実施している通学路の清掃活動に加え、リサイクル活動にもより力を入れて取り組んでいきたい。