2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解

本校は、「いろいろな国の言葉・文化・学校の様子・日本との関係などを知り、広い視野と主体的な行動力を養う。」を活動テーマとして、ESDの実践を進めてきた。

 具体的には、国際理解教育を柱に①多文化共生に係わる活動②国際理解に係わる学習を行った。

① 多文化共生に係わる活動

 教科学習、人権学習の中では、いろいろな文化を背景に持つ人々と共に生活するためにつけるべき力は何かということを考えながら学習を進めた。また、本校には外国にルーツを持つ児童が多く在籍しているため、日々の教育活動の中で、異なる文化を持つ子どもたちとともに生活する経験を積み重ねている。

海外交流による協働授業として、日中交流協会の協力を得て、1年生が中国の小学生との交流を行った。七夕飾りを中国の小学生と一緒に作る中で、子どもたちは折り紙の折り方を見せたり、ジェスチャーを使って説明したりするなどして、一緒に活動を楽しんでいる様子だった。子どもたちは自分の言いたいことが伝わると「謝謝。」と言いながら、異なる文化をもつ子どもたちと交流することを楽しんでいた。

人権学習として、1年生では「せかいのことば」、2年生では「あいさつっていいね」、3年生では「ナニコレ!世界の食材や料理」、4年生では「だれにでも伝わる”ピクトグラム“をつくろう」、5年生では世界のことを考えよう(SDGsについて)」、6年生では「身近にひそむ差別」を題材とし、学習を行った。

② 国際理解教育に係わる学習

 主に総合的な学習の時間、外国語学習の中で、国際理解教育に取り組んでいる。

 今年度は6月頃に「カンボジアに支援物資を贈ろう」という取り組みを行った。児童会の児童を中心にカンボジアの子どもたちの暮らしについて知り、支援物資として鉛筆を集めるよう全校に呼びかけを行った。児童会の児童は、勉強をしたくても道具がない状況、自分たちが当たり前だと思っている環境がそうではないことを想像しながら、自分たちにできることを考えていた。

また、海外交流として、5年生は2月に姉妹校であるニュージーランドのノースロバーンスクールとの交流に取り組む予定である。

来年度の活動計画

来年度も今年度同様、「いろいろな国の言葉・文化・学校の様子・日本との関係などを知り、広い視野と主体的な行動力を養う。」をテーマとして、国際理解教育を中心に取り組んでいく。
① 多文化共生に係わる活動

いろいろな国の言語や文化に触れ、交流することを通し、新たな価値観に出会い、ともに活動していくことを目指す。

② 国際理解に係わる学習

引き続き、姉妹校との交流や外国語学習などを通し、日本との違いを捉えつつ、様々な文化を背景に持つ人々と交流できる力を育むことを目指す。