2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉, その他の関連分野

本校は、「豊かな心・社会性の育成」を活動テーマとして、持続可能な開発目標(SDGs)を念頭においた教育活動を推進させる場として捉え、表現力・コミュニケーション力の育成、伝統文化の継承、ボランティアによる協力する心の育成を目標とした。具体的には、演劇活動、金沢ふるさと学習、ボランティア活動を柱に、①表現力・コミュニケーション力に関わる活動、②金沢の文化に関わる学習、③学校内外でのボランティアに関わる活動を行った。

①表現力・コミュニケーション力に関わる活動

本校では、「演劇活動」として学年の枠をこえて、人形劇・演劇の発表会を行っている。その活動の中で意識しているつけたい力は、意欲・表現力とともに学年に応じて1年生ではコミュニケーション力の育成、2年生では課題追求の育成、3年生では創作力の育成というように、発達段階に応じた力の育成を考えてきた。また、他学年と協力して活動することによって、上級生が下級生の手本となり、来年度の活動へと繋げていく力を養うことができた。

②金沢の文化に関わる学習

1年生では地域をよりよく知るために、地域の方々に協力してもらい、辰巳用水フィールドワークを行った。その内容を新聞にまとめ、発表・掲示した。普段は入ることのできない隧道の中に特別に入れていただき、辰巳用水が作られた江戸時代のことを想像しながら探検することができた。実際にフィールドワークに行ったことで、辰巳用水の壮大さや作るための苦労などに強く思いを巡らせることができた。今後、金沢の伝統工芸について調べ、体験活動を行う予定である。2,3年生は、一人一台端末を活用した調べ学習を行い、資料としてスライドを作成し、発表した。2年生は、金沢の伝統芸能の獅子舞や茶道・華道などについて初めて知ることがたくさんあった。獅子舞において、基本的な情報に加え、各地方の獅子舞と比較しながら発表することができた。3年生は姉妹都市の自然、産業、文化、観光名所などについて、特徴を知り、都市間の違いについて理解を深めることができた。また、演劇活動のうち、1,2年生の人形劇では金沢の伝統的な民話を題材にしたものを毎年取り上げている。

③学校内外でのボランティアに関わる活動

絆活動における小中連携のグラウンドの草むしりや、生徒会主催で地域の方と共に学校の花植えを行った。また、2月にはPTAと共同して校舎内の隅々まで清掃した。これらの取組を通して地域の方々や保護者、地域の小学校との絆を深める活動を行っている。

来年度の活動計画

①表現力・コミュニケーション力に関わる活動については、これまで通りに行っていく。演劇活動については、金沢の民話を題材にした人形劇を継続することで地域の伝統文化の継承につなげていきたい。

②金沢の文化に関わる活動については今年度と同じように自分たちで調べ学習を行ったり、講師を招き伝統工芸を体験したりする機会を設ける。

③ボランティアに関する活動については、今まで行ってきた活動を継続していきたいと考えている。今年度と同様に地域の方々と生徒が協力してボランティアを行える環境を維持していく。