2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 福祉, 健康, その他の関連分野

 本校は、「これからの生き方を考える」を活動テーマとして、ESDを持続可能な将来が実現できるために自分と社会を発展させる場と捉え、ESDの実践を通して表現力・コミュニケーション力の育成、伝統文化の継承、ボランティアによる協力する心の育成を目標とした。

 具体的には、演劇活動、金沢ふるさと学習、ボランティア活動を柱に、①表現力・コミュニケーション力に関わる活動、②金沢の文化に関わる学習、③学校内外でのボランティアに関わる活動を行った。

①表現力・コミュニケーション力に関わる活動

  本校では、「演劇活動」として学年ごとの人形劇と学年をまたいだ演劇の発表会を行っているが、その活動の中で意識しているつけたい力は、意欲・表現力とともに学年に応じて1年生ではコミュニケーション力の育成、2年生では課題追究力の育成、3年生では創作力というように、発達段階に応じた力の育成も考えてきた。

②金沢の文化に関わる学習

  1年生で金沢の町並み・伝統芸能の価値を理解して、2年生で金沢の伝統工芸の価値を理解し、3年生では金沢のこれからのまちづくりについて考えることで、ふるさと金沢の伝統を後世に守り伝え、持続可能なものにしていこうとする心を育むことをねらいとしてきた。また、演劇活動のうち、1年生の人形劇では金沢の伝統的な民話を題材にしたものを毎年取り上げている。

③ボランティアに関わる活動

  年に6回、各学年のリーダー会が2回ずつ主催して、校舎内外の清掃活動や草むしりなどの活動を行い、愛校心を育て本校の持続可能な活動を考えさせている。また、年に1回生徒会主催で高齢者福祉施設を訪問し、高齢者との関わりを持つことで福祉にも関心を持てる活動も行っている

来年度の活動計画

 表現力・コミュニケーション力に関わる活動については、これまで通り行っていく。ただし、演劇活動については、生徒数減少により活動の縮小も検討されている中で、1年生の人形劇は、金沢の民話を題材にすることを継続することで、伝統文化の継承につなげていきたい。

 ボランティアに関する活動については、今まで行ってきた活動に加えて、ペットボトルキャップの回収にも力を入れることで、発展途上国の子どもたちのポリオワクチン接種の助けになっていくことを意識させることで、環境だけでなく福祉にも役立つ内容として力を入れていきたい。