2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 健康, 食育, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校は、地域連携・海外コラボ型「京都グローバルスタディーズ(KGS)」を通して、1年次では基礎的な探究活動を行い、課題設定・解決能力、英語・異文化コミュニケーション能力の基礎力の育成を、2年次はアカデミックラボでの課題研究を中心に行い、探究する力、表現する力、課題設定・解決能力、地球規模で考える力を向上させ、3年次では課題研究発表会を開催し、英語による発表と質疑応答を行うことで、課題研究を深化させることを行っている。ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野に関しては、アカデミックラボの各ラボで取組んでおり、これらの取組を通してESDの理念である持続可能な社会の担い手の育成に尽力している。
(1) 「情報Ⅰ」(課題探究活動の基礎―ICTの活用)
年の前半はICT関連の技術・手法を学び、今後の課題探究学習に必要な知識や技能を学習する。後半はSDGsの17の目標に関した課題をグループで設定して仮説を立てる課題探究基礎を実施。まとめた内容についてクラス内発表会と各クラスの代表による合同発表会を実施した。
(2) 「グローバルインタラクション」(課題探究活動の基礎―英語による論理的コミュニケーション能力の向上)
All English でのコミュニケーション活動の機会を設定し、英語でのプレゼンテーションやディスカッションに必要な論理的コミュニケーション能力を高めた。新型コロナウイルス感染症のために対面での交流ができなかったので、ウエブを活用し、シンガポール、韓国等の高校と交流活動を行い、自国の文化と異文化を理解する態度を育成した。
(3) 「アカデミックラボ」(課題探究活動と英語による実践発表)
「人文科学・社会科学・自然科学」分野の課題研究を行い、探究する力、表現する力、課題設定・解決力、地球規模で考える力を高める。3年次には、英語での発表や質疑応答を行い、発表を海外の連携校にも公開した。

来年度の活動計画

2023年度もESDの理念である持続可能な社会の担い手を育成するため、「京都グローバルスタディーズ(KGS)」によるリーダー育成を推進する。新型コロナウイルス感染症の拡大により、対面形式での行事の実施が困難ではあるが、ウエブの有効活用によって様々な学習機会を創出していきたい。一方、海外からの訪問については、段階的に行える可能性を見据えて、交流プログラムなどの準備を行う。
生徒会を中心に海外への援助を目的とした取組を目的としたボランティア活動にも取り組んでおり、JRC部(青少年赤十字)部の活動とも連携して、さらに広がりのある取組としていきたい。