2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉

本校は「豊かな想像力と正しい判断力を育み、志をもって未来を切り拓いていく生徒の育成」を学校教育目標に掲げ、ESDを生徒の「豊かな心」を育む手立てと捉え、ESDの実践を通して社会性・規範意識の醸成を目標とした。

具体的には、ボランティア活動や国際貢献活動を柱に、①地域に係わる活動、②国際理解に係わる活動、③その他の活動を行った。

① 地域に係わる活動

 ボランティア委員会を中心として、一年間を通して様々な地域貢献活動を行った。「防府天満宮花回廊の花がら摘み」「高齢者福祉施設でのふれあい活動(毎月)」「ふるさと祭り運営の手伝い」が代表例である。ふるさと祭りでは例年、生徒が「和太鼓」「フラダンス」「佐波の風(よさこい)」「吹奏楽部演奏」を披露し、地域の方々に楽しんでいただいている。生徒は地域の役に立っているという感覚を強く感じており、学校評価アンケートでも「佐波中学校の生徒であることに満足している」という項目で9割以上の生徒が肯定的な評価をしている。

② 国際理解に係わる活動

 各種募金活動、ベルマーク・テトラパック・プルタブの回収活動を中心に、年間を通じて社会貢献活動を行っている。また9月~11月には、㈱ユニクロが行う“届けよう、服のチカラ”プロジェクトに参加し活動を行った。今年度も、地域の小学校・幼稚園・保育園に生徒会執行部が直接活動の趣旨を伝え、協力をお願いした。期間内に約4800枚の子ども服を回収することができ、ユニクロを通じてコンゴ民主共和国に服を寄贈した。11月には三年生全員で服の整理と箱詰めを行い、生徒の国際理解への意識を高めることに繋がった。

③ その他の活動

 前述した活動に加え、今年度も「修学旅行における世界遺産の学習」「地震・火災等を想定した防災訓練」「消防署員を招いての救急救命講習」「デートDVに関する人権講演会」「多様な性のあり方についての授業」「ユネスコの平和の鐘を鳴らそうキャンペーンへの参加」など、様々な分野に関連した活動を行っている。これらの活動を通して、生徒が自身の命を大切に思い、他者を思いやる心を育み、社会のために何ができるかを考えるきっかけとなれば良いと考えている。

来年度の活動計画

・今年度の活動を継続していくだけでなく、より一層充実した活動にしたい。それぞれの活動について、その意義を生徒自身が考え、主体的に活動に取り組む生徒を増やしていく。
・“届けよう、服のチカラ”プロジェクトへの参加は、本校の特徴的な取組の一つなので、これを地域により一層周知していただく手立てを講じて、活動の幅を広げていく。
・ユネスコスクール認定から10年が経過するので、今一度本校の役割を生徒と教職員が一緒に考えたい。SDGsを活動の中で積極的に取り上げ、自分たちの活動と世界で起こる問題の課題解決がつながっていることを意識させる。