2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育

本校は、「様々な課題解決に向け、知をつなぎ共に考え、より良い未来を創ろうと行動する子どもの育成」を学校理念として、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通し「よく考え共に学び合う子、心豊かで思いやりのある子、健康でたくましい子」の育成を目標とし、達成にあたりESDの視点を取り入れたカリキュラム・マネジメントを中核として、ESDの7つの能力・態度のうち「多面的総合的に考える力」「コミュニケーションを行う力」「批判的に考える力」の育成に重点を置いた。

具体的な取り組みとしては、まず、いじめ防止担当教諭・人権教育主任を中心に、いじめや差別の防止、命を大切にする心を育む教育に力を注いだ。助産師による「命の授業」や人権擁護委員と連携した「人権教室」を開催し、一人一人が大切な存在であることを伝え、お互いを尊重し、協力して物事に取り組む心情や態度の育成を図った。「ヒーローマン活動」や「いっしょに遊び隊」など、児童主体のいじめ防止・なかよし活動も継続して行った。

次に各学年の総合的な学習の時間や社会、理科、生活科などで教科横断的に取り組む環境学習は、低学年では自然や環境に親しみをもてるように、中学年では身近な自然や環境に関心をもって課題を見付けられるように、高学年では広く視野をもって自然や環境に目を向け課題解決できるようにと段階を踏んだ学習をした。また、環境委員会の児童は、節水節電を目的とした「エコパトロール」を行ったり、ぬりえやクイズ等の「SDGsウィーク」を実施し、低学年も楽しみながらSDGsを啓蒙する活動を行なったりした。

最後に、総合的な学習の時間や社会の学習の時間に地域の文化財を実際に見学したり、文化財に関わる人々に話を聞く活動をしたりして、地域の文化遺産に積極的に触れる活動を多くすることで、身近な文化遺産やそれに携わる人々の努力や現状を知り、自分にできることを考える学習をしてきた。

来年度の活動計画

昨今、新型コロナウィルス等の感染症対策も確立されつつあり、地域の人々との繋がりが再び持てるようになってきた。総合的な学習や生活科の学習では、地域の方々や専門家をゲストティチャーとして招聘したり、児童が地域の学習に出かける活動も再開できつつある。こうした状況を踏まえて、地域のありのままの人的物的教材の活用をはかりたい。

また、本校は高崎市唯一のユネスコスクールであることから、県内の他地域や他の都道府県のユネスコスクールとの交流を推進してきたいと考えており、次年度は交流する内容や方法などの具体的方向性を探りたいと考えている。