• おやべしりつ つざわしょうがっこう
  • 小矢部市立津沢小学校〔キャンディデート校〕

  • Oyabe Municipal Tsuzawa Elementary School
  • 種別, 地区
  • 主な活動分野気候変動, エネルギー, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉, 持続可能な生産と消費

所在地 〒932-0111 富山県小矢部市新西222番地
電話番号 0766-61-4311
ホームページ https://www11.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=1610008
加盟年 -

2023年度活動報告

活動分野

エネルギー, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉, 持続可能な生産と消費

本校の学校教育目標は、「豊かな心をもち、自ら考え行動する子供を育てる」である。これは、ユネスコが提唱する『学びの4本柱』(知ることを学ぶ、為すことを学ぶ、人間として生きることを学ぶ、共に生きることを学ぶ)とも理念を共有するものである。ユネスコスクールの活動としては、学びの4本柱を学習の中に位置付け、教育活動を行った。その具体について、5年生の活動を通じて以下に報告する。

5年生の総合的な学習の時間のテーマは「ハートほっとの輪を広げよう~大切な人を笑顔にしたい~(福祉)」である。そこで、小矢部市の社会福祉協議会の職員を招いて高齢者体験を行ったり、市内の福祉施設を訪問し、高齢者の方との交流を行ったりした。

①知ることを学ぶ(複雑な世界の理解に備え、将来の学習のための基礎を作る)
本校においても核家族化が進み、高齢者を身近な存在として感じられる経験が少なくなってきている。そこで、小矢部市社会福祉協議会の職員を招き、高齢者の特性について話を伺った。また、車椅子への乗車や、関節の可動域を制限するサポーター等を装着等、高齢者が日常的に感じている不自由さを実際に体感した。子供たちは、思うように体が動かせないことに驚きを感じ、「高齢者のために自分たちができることは何だろうか」と考えを広げていくことができた。

②人間として生きることを学ぶ(個人がそれぞれの知的・社会的な可能性を生かせる、バランスの取れた情緒と身体を育む。)
高齢者についてだけでなく、身体的に障害のある方についても詳しく知ろうと考え、下肢に不自由のある車いすバスケットボール選手を学校に招待した。もともとは健常者であったが、中学生の時に脚が不自由になったこと。それでも、今の自分にできることを考え、車いすバスケットボールに精一杯取り組んだこと等の話を伺った。子供たちは、困難に直面した際でも今の自分にできることに目を向け、前向きに頑張ることの大切さや、健常者も障害者も互いに支え合いながら生きていくことの大切さを学んだ

③為すことを学ぶ(グローバル化する経済や社会において機能するためのスキルを身に付ける)
④共に生きることを学ぶ(個人や社会が平和的に共存できるよう、社会のあらゆるレベルでの人権・民主主義・異文化理解と尊重・平和関係に触れる)
子供たちは高齢者と実際に関わる機会を設けたいと考え、地域の老人福祉施設への訪問を2回行った。1回目の訪問では、高齢者への出し物として夜高太鼓や学校クイズ等を行ったが、文字や声、動作等が小さく、高齢者の方へ内容が十分伝わらなかったことが課題に残った。そこで、2回目の訪問に向けて改善できることを子供達で話し合った。2回目の訪問では、見やすく聞きやすくなることを意識して交流した。前回よりも高齢者たちの反応がよく、自分たちの思いが伝わった嬉しさや、相手に合わせること(互いに理解し合おうとすること)の大切さを学ぶことができた。
  

来年度の活動計画

ユネスコスクールの理念の実現に向けて、来年度も総合的な学習の時間を中核に据えて、以下の活動を展開していく予定である。

3年生・・・わんダフル津沢~わたしたちのふるさと すてき発見!~(地域の文化財)
4年生・・・よりより環境へ!自分たちができることにチャレンジ(環境)
5年生・・・ハートほっとの輪を広げよう~大切な人を笑顔にしたい~(福祉)
6年生・・・自分らしさを見つけよう!~今できることは何かを考え、自分の可能性を伸ばそう~(キャリア教育)

過去の活動報告