2018年度活動報告
本年度の活動内容
環境, 持続可能な生産と消費, 世界遺産・地域の文化財等, その他の関連分野
本校は、「地域や金沢のとのかかわりから学ぶ」を活動テーマとして、ESDを「地域や金沢の歴史、文化、自然等について学び、伝える」と捉え、自ら考え、人と関わり、発信する力の育成を目標とした。
具体的には、地域、伝統文化、自然、人を柱に、①金沢の茶道文化、伝統行事に触れる学習②外国の文化に触れる学習③金沢の食文化に触れる学習④金沢の人・もの・ことの魅力を調べる学習を行った。
①金沢の茶道文化、伝統行事に触れる学習(3年生)
和菓子体験では、和菓子を作っている職人の方を招いて、桜餅の作り方を見ることができた。また桜餅を自分たちで作ることを通して、和菓子を作る大変さや職人の方々の技術の巧みさや苦労を学ぶことができた。茶道体験でも、ボランティアの方々を招き、お茶の点て方を教えていただき、茶道文化を味わうことができた。伝統行事については、3学期に獅子舞、加賀とび、盆踊りなどの地域の伝統行事について学ぶ予定で準備を進めている。
②外国の文化に触れる学習(4年生)
7月にマイクマンフィールド財団の方を招き、アメリカ出身の方から家族、仕事、趣味などの話を聞くことができた。また9月にアメリカ出身の方を1名招き、衣食住、学校生活、遊び、景色などについて話を聞き、学ぶことができた。これらの活動を通して、子どもたちは「もっと外国の文化を知りたい」「英語を話せるようになりたい」と思うようになった。
③金沢の食文化に触れる学習(5年生)
(1) 米作り体験
地域の方に田んぼをお借りし、田植え、稲刈り体験を行った。田植えの前には田んぼの泥の感覚を味わうための活動を設けた。普段食べているお米を一から作る作業を体験し、お米のありがたみを感じたり、農家の方の苦労を体感したりした。
(2) さつまいも作り
加賀野菜について学習した後、地域の方からお借りした畑でさつまいもを作った。自分たちで水やりや畑の草むしりなどを意欲的に行う姿が見られた。できたさつまいもは、PTA行事を利用して販売した。さつまいも販売会社を立ち上げ、校内放送や全校集会で宣伝活動も行った。
④金沢の人・もの・ことの魅力を調べる学習を行った。(6年生)
(1)金沢探訪
金沢の歴史や伝統がわかる場所や、その場所にゆかりがある人について調べる活動を行い、自分たちで計画して金沢市内をまわる「金沢探訪」を行った。本やHPで調べて知るだけでなく、実際に行って見たり聞いたり触れ合ったりすることで理解が深まった。金沢探訪後には、壁新聞やパンフレット作りをし、神沢の魅力をまとめ、伝える活動を行った。
(2)本物から学ぶ(5・6年生)
年間を通して、元プロスポーツ選手、臨床心理士、薬剤師、アナウンサー、漁師など、様々な分野で活躍される方からのお話を聞く活動を行った。仕事内容を聞くだけでなく、その方の大事にしていることのお話から、自分の夢に向かって努力することの大切さなども学んだ。日頃出会えない方のお話を聞く機会にもなり、とっても新鮮で、意欲的に聞く姿が見られた。
来年度の活動計画
これまでの「地域や金沢のとの関わりから学ぶ」をテーマとした活動を継続し、総合的な学習の時間のカリキュラムに、ユネスコスクールの活動を位置付けていく。
・3年生は「大浦の町、新発見」とし、地域の伝統行事や文化に触れる活動をする。
・4年生は「ふれあい大浦~金沢の伝統を支える人々とのつながり~」とし、金沢の偉人や伝統工芸を学んだり、みんなが暮らしやすい町づくりについて考えたりする。
・5年生は「金沢の食文化・自然を調べ知る」とし、加賀野菜、郷土料理について調べたり、古代米や野菜作り体験をしたりする。
・6年生は「金沢の魅力を発信しよう」とし、金沢の歴史や文化に触れ、魅力を伝える活動をする。
どの活動においても、児童の学習意欲を大切にして人との触れ合いや体験活動を重視し、
課題追及力、学習対象理解力、表現力をはぐくんでいきたい。