2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費

本校は、地域や地域に暮らす人々、共に学ぶ仲間、自分たちの生活を取り巻く人々とのかかわりを主要テーマとし、総合的な学習の時間を中心とした持続発展教育の実践に取り組んでいる。「つながろう!地域と人と」をスローガンに掲げ、具体的には①「地域・文化・伝統」②「自然・環境」③「福祉・健康,人・自分」を小テーマとして学習を進めてきた。
3年生は,実際に和菓子作りに携わる職人と出会い職人技に触れたことで,和菓子の奥深さを実感することができた。そして,金沢の和菓子を見つめ直し,そのよさを一人一人が自分なりに捉えることができた。
4年生では,いろいろな立場の人(障がいのある方,お年寄りの方)たちのことを調べ,まとめ,互いに交流し合うことで共に生きる価値について考えを広げることができた。1月には保護者の方々を招き,1/2成人式を行い、家族や仲間と関わることの価値を感じることができた。
3・4年生では,体育科との関連を図りながら,地域に伝わる踊りである「押野じょんから」を運動会での団体演技に取り入れた。振り付けの意味等,自分たちの考えを地域の方々と交流することを通して,地域の歴史,よさ,人とのかかわりについて考えることができた。
5年生では,学校田での米づくりで,米づくりの先生との学習や,育てた米を食べることを通して,米一粒に込められた苦労や思いを学ぶことができた。また,加賀野菜について,一人一人が課題を調べ発信し,見方や考え方を広げると共に,金沢の自然や環境についても触れて学ぶ良い機会となった。
6年生は,金沢の魅力を追究する中で,その歴史や特徴,見どころやその由来などを学んだ。実際に歴史的建造物に足を運び、金沢の良さをこれからも守り続けていきたい,多くの人に知ってもらいたいという思いを持った。また,金沢の魅力を未来につなげていくために,自分たちにできることは何かを考えさせることで,郷土を愛する心情を育むことができた。

来年度の活動計画

平成22年度から金沢ユネスコ推進事業に加盟しており、今年は12年目。下記のようなねらいや計画で実施していく予定である。
テーマ
【地域・文化・伝統】
押野校区の様子,昔の遊び,校区に伝わる昔話や踊り,金沢の歴史や伝統工芸について調べ,金沢のよさに気づき,よりよい町づくりについて考える(3年・4年)。
校区に対する関心を高めると共に,市や県の文化や伝統について調べ,郷土に対する誇りがもてるようにする(3年・6年)。
【自然・環境】
ゴミの処理方法や身近な自然環境などについて調べることや米作りなどの体験活動を通して,環境問題について意識し,環境を守るために自分たちにできることは何かを考える。(4年・5年)。
【福祉・健康,国際理解,人・自分】
障がいのある人たちのことを調べ,人と人とが共に生きるための工夫を考える。積極的に人と交流し,人とのつながりを大切にする意識を高める。1/2成人式,卒業に向けた取組などを通して,これまでの自分をふり返ると共に,これからの生き方について考える。(4年・6年)