2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 国際理解, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費

本校は、2015年に国連サミットにおいて採択された「持続可能な開発のための2030 アジェンダ(通称:2030 アジェンダ)」の観点をあらゆる教育活動に取り入れることを理念にしている。この2030アジェンダには、2016年から2030年までに達成すべき17個の環境や開発に関する国際目標Sustainable Development Goals(通称 SDGs)が記されている。具体的に本校で今年度実施したものは以下の通りである。
①学校設定科目「グローバルスタディ」

 本校の普通科のうち3つのコース(幼児教育コースとキャリア進学コースとスポーツコース)において学校設定科目として「グローバルスタディ」という科目を2年次に1単位開講している。
1学期の前半は、SDGsの 4つめの目標である「質の高い教育をみんなに」に着目し、日本ユネスコ国内委員会も後援する「世界一大きな授業」を実施した。普通教育を受けられない国と日本との比較を通して、世界における課題とその解決のために自分たちができることを考えた。1学期後半は SDGs 全般について学習をした。その後SDGsの任意のゴールと任意の国を個別に割り当て、担当した国の抱える課題を探求したのち、解決策をプレゼンテーション形式で発表した。
2学期には、1学期に行ったプレゼンテーションからもう一度自分が研究したいことを決めプレゼンテーションするための準備をした。1学期より深い内容にすることができた。またポスターも制作した。
3学期はポスターをつかってプレゼンテーションを行う。
②物資による支援活動
高校の授業が終了する第3学年から希望者を募り、体育の授業で使用したグラウンドシューズのリユースを行った。日常の中からESDの観点に気付き、行動を起こすことができるような人材を育成することを目的としている。
③ユネスコサークルの活動としてジャパンアートマイルプロジェクトへ参加
全校生徒から希望者を募り生徒会を通じてユネスコスクール活動を行った。本年度はスウェーデンのシンクレア高校の生徒たちとコロナウイルスによって変わってしまったものや変わらないでおきたい事などを話し合うなどお互いの違いを認め合い、共同学習を行いその成果として共同で壁画を作成するジャパンアートマイルプロジェクトに参加した。

来年度の活動計画

①「グローバルスタディ」を継続的に発展させる
今年度に実施した内容をベースに、学んだ内容が全校的に共有されるように発展させていく。
②他の海外研修(ハワイ研修、オーストラリア研修など)にも SDGs の観点を付与していく
海外研修の行き先は毎年の情勢も踏まえて流動的であるため、その年の行き先に合わせて適切なSDGsの観点を選択していく
③生徒会を中心としたユネスコ活動を発展させる
本校は、生徒が主体的に学校自治を行うため、生徒会執行部を中心とした生徒会が組織されている。部活動もその生徒会活動の中に位置付けられている。生徒会執行部との連携を密にしながら学校を上げた取り組みにしていく。