2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困, ジオパーク, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校は令和2年度より、「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型)」の事業特例校として指定され、それらの活動と従来取り組んできたユネスコスクールのESD活動と連携してきた。これまで築いてきた学習手法や理念を活かして教育課程を編成し、よりグローバル・グローカルな視点から実施している。

(1)  授業・特別講座

授業・講座は「産業社会と人間」「総合的な探究の時間」「プレ課題探究GS」「課題探究GS」の科目を中心に、各教科と連携して行っている。分校開校より設立された系列ごとに対人支援・食農流通・地域活性について学んだり、進学を目指して勉強に取り組む中で、外部講師を招いた講演やワークショップなどを行い、アクティブラーニングを実施している。また、地域のカフェ取材や中庭の溜め池の清掃、能勢の魅力化を考え実践する「地域魅力化クラブ」を設立し、英語プレゼンテーション講座や発表なども行っている。地元、能勢町との共催で、一般公開の連携講座を実施し、SDG’Sを中心とするグローカルな課題を住民とともに学び、考えた。環境省全国ユース環境活動発表会にて、近畿大会の最優秀賞に選ばれ、全国大会へ出場を決めた。

(2)  課題探究と海外実態調査

2020年1月には姉妹校のあるマレーシアに修学旅行に行き、実態調査や現地の高校生徒の交流を通し、たくさんの経験をして帰ってきた。その経験を活かし、各学習群で習っていることとマレーシアを絡めた内容をメインとする学習発表会も行った。また、3年時必修科目の課題探究GSでは、今までの学びの中からテーマ・課題を自ら設定し、1年間を通して探究、最終的には一般公開という形で生徒全員が町の人々に発表・提案を行った。

(3)  国際交流

今年度はドイツとマレーシアから、2人の留学生を迎えることができた。地域住民からの協力があり、1日1時間は日本語の授業を設けることもできた。その成果もあり、生徒たちとの会話にも問題なく、楽しく過ごしてくれたようだった。留学生には現地の環境問題に対するヒアリングを行ったり、自分の国に関するプレゼンをしてもらったり、地元小学校・中学校、豊中高校本校との交流を行うことができた。また、過去に本校に留学していたオーストラリアの生徒にも、インターネットを通してヒアリングを行うことができた。

 

 

来年度の活動計画

 これまでの成果を活かしながら課題点を改善し、①授業・特別講座、②課題探究と国内実態調査、③国際交流、④地域との連携のそれぞれの分野で活動を行っていく。

①授業・特別講座では、プレ課題探究を筆頭に各教科の連携と教科横断型の授業の実施により、SDGsやGAPをより意識した学習を行い、特別講座を設ける。今年度生徒たちが考えた「NOSEDG’S」を引き継ぎ、地域の問題を引き続き考えていく。

②課題探究と国内実態調査では、地域の課題を意識した課題の設定、取り組み、他府県の事例に触れ、町に提案するという流れを実践していく。

③国際交流ではメールなどを通した姉妹校との連携や、今までの留学生に対するヒアリングなどを通して、実際に海外に行くことが叶わなくとも、様々な経験ができるように工夫していく。

④本校の活動が設立のきっかけとなった、能勢町地域電力会社との協働でグローバルな視点で地域活性を進めていく。