2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 国際理解, 人権

本校は、「日本の伝統文化を次世代に伝えること」を学校理念として、ESDを伝統文化と異文化理解の場と捉え、ESDの実践を通して国際社会に生きる日本人の力の育成を目標とした。 具体的には、神道教育、国際理解、人権教育を柱に、①日本の伝統文化に関わる学習、②国際理解に関わる学習、③人権に関わる学習、④防災に関わる学習を行った。

①伝統文化に関わる学習
本校は、神道の授業や神道行事を通じて生徒が日本の伝統文化を学び、実践することを目指している。神道の授業では、日本古来の神道にまつわる歴史、文化、習俗を学び、日本の伝統文化の理解に努めた。また、雅楽部、神楽部の活動を通じて、クラブ員だけでなく、全校生徒が雅楽や神楽といった日本の伝統文化に接した。例年、校内の神社に参拝し、春秋には例祭に参加することにより伝統文化の実践に取り組んでいるが、今年度は校内放送を通じて秋季例祭のみ実施となった。

②国際理解に関わる学習
例年、エンパワーメント・プログラム、海外語学研修、留学生の派遣と受け入れを通じて、生徒の国際理解を深める取り組みを行っているが、今年度は海外との交流が全くできなかった。国内でできる取り組みも検討したが、実施には至らなかった。

③人権に関わる学習
NHKの人権番組「青い目・茶色い目」のDVDを視聴して、ワークシートの設問に答えながら、「人権」とは何かを正しく認識し、身体の特徴により差別することなく、お互いに尊重し合い対等な関係を築くにはどうしたらよいかを意見交換を通して学んだ。

④防災に関わる学習
阪神淡路大震災から25年、東日本大震災から9年が経過し、震災の記憶が薄れる中、近く起こるとされる南海トラフ地震に備えて、大規模な地震が被災地にどのような被害をもたらしたのかを生徒に認識させ、防災に向けてどのような教訓が得られるのか考えさせた。地震発生時にどのような対応をしたらよいのかを体験するために非難訓練を実施しているが、今年度は実施できなかった。

来年度の活動計画

2021年度は、これまで実施してきた「日本の伝統文化に関わる学習」、「国際理解に関わる学習」、「人権に関わる学習」、「防災に関わる学習」を中心に活動を進めて行きたい。コロナのために他のユネスコスクールとの交流が困難になっているが、できるだけ他校との交流を進めるとともにネットワークの活動にも参加してESDの活動を促進して行きたい。