2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権

本校では、「自文化理解を基盤とした多文化共生の学校づくり」を目標に教育活動に取り組んでおり、あらゆる場面において「様々なちがいを超えてつながり、地球的な視野に立って主体的に行動する子ども」の育成をめざしている。

本校の教育課程は、ESDカリキュラムを主軸に編成している。持続可能な社会を担うための資質・能力を育成するESDの理念に基づいたカリキュラム・マネジメントを行い、本校の児童の実態、地域の特性を生かしたものになっている。具体的には、「国際理解プロジェクト」と「地域学習プロジェクト」の2つのプロジェクトと、その基盤となる人権教育で組み立てている。ESDカリキュラムにおいては、基盤の学力を保障しつつ、多様な学びの実現をめざした。教科書の中にあるESDの要素を見つけ出すとともに、単元の配列を柔軟にとらえることで、学校行事等との関連も含めた教科等横断的な学習活動になるようにしている。学校の特色を生かしたカリキュラム・マネジメントに取り組むことにより、本校の教育目標である「多文化共生の学校づくり」にせまる教育課程の編成に取り組んでいる。

【国際理解プロジェクト】

世界の様々な国々の文化や習慣に対する興味関心を養い、異なる文化背景をもつ人々との協働作業に積極的に取り組もうとする態度を育む。このプロジェクトにおいては、日々、ともに学校生活を送っている友だちや自分につながる国や地域の文化・習慣に親しみ、互いの相違点を認め合う態度を育む学習活動や、世界で起きている様々な課題に目を向ける学習活動に取り組む。

1年「せかいのこどもたち」世界のあいさつやあそびなどを通して、国や地域によっていろいろなちがいやそれぞれのよさについて考えた。

2年「世界のあそびをしょうかいしよう」いろいろな国の遊びを体験し遊び方の説明やその国の簡単な紹介をグループで考えを発表し合った。

3年「友だちの国、自分の国のことをしょうかいしよう」友だちや自分の国の文化や習慣について調べ、「紹介カード」にまとめて交流した。

4年「地雷ではなく花をください」地雷について知ることで、すべての人々が安心してくらせる社会の実現について考えた。

5年「人にやさしく地球にやさしく」海洋プラスチックごみが身近な生活とつながる問題であることを知り、自分たちにできることを考えた。

6年「平和を築くためにできること」ヒロシマ修学旅行の学びを通して、平和な世界の構築のために自分たちにできるを考えた。

【地域学習プロジェクト】

自分たちのまちの特徴を知り、地域の人々が守り育ててきたものや思いを知ることを通して、自分たちのまちに対して愛着をもち、自分たちが将来のまちの担い手となることを意識できる学習活動に取り組む。

1年「わくわくがっこうたんけん」よりよい学校生活を送るために自分たちにできることを考えて、取り組むことができた。

2年「ミナミの町のおすすめスポットをさがそう」「わたしたちの町のおすすめスポットマップ」を作成し、互いに交流した。

3年「もっとミナミのまちについて知ろう」町全体がいろいろな工夫をしていることをインタビューを通して知ることができた。

4年「I LOVE OSAKA」自分たちの町のステキなところを調べ、新聞にまとめて地域に発信した。

5年「大阪大空襲」焼野原になったミナミの町の復興の様子を知り、平和の大切さについて自分の考えをまとめた。

6年「町の未来をえがこう」ミナミの町の未来像やその実現に向けた取り組みをプレゼンテーションで地域に向けて発信した。

来年度の活動計画

今年度の課題を改善した教育課程をもとに、「国際理解プロジェクト」と「地域学習プロジェクト」、「基盤としての人権教育」をより効果的な実践となるように取り組む。来年度は、SDGsをこれまで以上に意識した取り組みになるようにしたい。