2018年度活動報告
本年度の活動内容
国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費, 世界遺産・地域の文化財等
本校は、「多文化共生の学校づくり」をテーマとしている。めざす子ども像を「様々なちがいを超えてつながり、地球的視野にたって主体的に行動する子ども」として学校の特色を活かしたESDの学びを教科等横断的に取り組んでいる。具体的には、「国際理解プロジェクト」と「地域学習プロジェクト」の二つのプロジェクトをESD実践の軸として、教育課程に位置づけている。
(1)ESDカリキュラム
「国際理解プロジェクト」
【1年】せかいのこどもたち~いろんな国のいろんなくらし~
【2年】せかいとつながるカタカナことば~いろいろな国のいろいろなことば~
【3年】世界旅行にでかけよう~世界の家めぐり~
【4年】水から考えるわたしたちのくらし
【5年】地球にやさしいって何だろう?~私たちの食生活と世界のつながり~
【6年】もっと話そう!わたしたちにできること~平和のためのアクションプラン~
「地域学習プロジェクト」
【1年】わくわくがっこうたんけん~すてきなはなをさかせよう~
【2年】ミナミのすてきたんけんたい~名人いっぱいミナミの町~
【3年】ミナミのまちの商店街は大人気
【4年】地域の防災を考えよう~南のまちを守るんや~
【5年】ミナミツーリスト~ミナミの「わが町じまん」を考えよう~
【6年】未来のミナミの町の幸福論~コミュニティデザインを考えよう~
(2)人権教育の推進
①多文化共生の教育に重点をおき、年間を通して人権教育を実践する。
道徳科の今年度の重点:「国際理解・国際親善」「相互理解・寛容」
②命の大切さをテーマにソーシャルスキルを高める実践をする。
学級活動:いのちと心の授業(1~6年)
③平和学習月間を設定し、学年間の系統性のある平和教育を実践する。
低学年「かわいそうなぞう」
中学年「消え去らぬ傷あと火の海大阪」
高学年「いわたくんちのおばあちゃん」
これらの学習活動を軸に、児童会活動や委員会活動においても、「世界のあいさつ週間」や「世界のあそびを取り入れた集会活動」に取り組むなど、様々な場面で、友だちや自分につながる国や地域の文化にふれる機会をもってきた。また、本校に設置されている日本語教室で学ぶ子どもたちの母文化にふれる機会としての活動にも、多くの職員が積極的に関わり、学校全体で多文化共生の雰囲気の醸成に努めた。
来年度の活動計画
来年度も引き続き、本校におけるESDカリキュラムの軸となっている「国際理解プロジェクト」と「地域学習プロジェクト」の二つの学習活動のさらなる充実をはかっていきたい。実践の過程を集積し、次年度に確実に引き継げることができるようにするとともに、新たな視点での学習活動の開発にも努めたい。これまで3年間かけて実践してきた二つのプロジェクトの精選と、新たな視点での実践研究を通して、ESDが学校文化に根付くようにしていきたい。
また、児童会や委員会活動についてもESDの視点での取組が広がっていくように、自分や友だちの国についての理解が深まる活動を今年度よりも多く取り入れていきたい。そのため、子どもたち自身がユネスコスクールの学びを理解し、自分たちの学校をESDの視点でとらえ直すことができるような取組が必要であると考える。集会活動などを通して、全校児童でESDに対する学びが深まるような取組を実践したい。