2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費

  本校では、本市が推進するSDGs(持続可能な開発目標)の考え方やESD(持続可能な開発のための教育)の視点を踏まえた教育活動を通して、他人との関係性、社会との関係性、自然環境との関係性を認識し、「福祉体験学習」、「職場体験学習」、「保育体験学習」の交流体験及び進路学習から様々な課題の発見と解決に向けた主体的・協働的な学びを通して実生活や社会で生かされる思考力・判断力・表現力を身につけることを目指しています。また、コミュニケーション能力を向上させたり、社会的なルールやマナーを体得させたり、地域や事業内容が果たす社会的な役割について理解を深め、「持続可能なまちづくり(SDGs11)」に貢献できる資質や能力を育成することを目指しています。

① 第1学年「福祉と生き方」(福祉体験学習)SDGs3・11・16
  「福祉体験学習」では、13ヶ所の高齢者福祉施設のご協力を頂き、少人数グループに分かれて、高齢者や認知症の方とのふれあいや介護を体験しました。また、施設で働く人々と行動を共にすることで介護が単に食事やお風呂の世話をすればいいだけのものではなく、高齢者の方や介護施設で働く人の生き方や大切にしたい思いや高齢者福祉に対する考えや知識を深めることができました。
② 第2学年「自己実現とキャリア教育」(職場体験学習)SDGs4・8・11
  「職場体験学習」では、市内27事業所のご協力を頂き、職業や仕事内容を知るとともに、実際に働く人々と接したり話したりする中で、働く意義や喜び、大変さなどを実感することができました。帰校した生徒たちは、2日間の貴重な体験から学んだことや将来の進路に向けて決意などをまとめ、互いに報告し合いました。
③ 第3学年「保育体験と自己実現教育」(保育体験学習)SDGs3・4・8・11
  「保育体験学習」では、校区内6カ所の保育所や幼稚園のご協力を頂き、幼児に対する理解を深めるとともに、他者への思いやりや自らの成長を支えてくれたさまざまな人たちの存在や思いに気づき、今後の自分の生き方を考えることができました。

来年度の活動計画

1 本校のESDの重点目標
自分の生活と地域の事象との関わりについて、探求を通じて様々な課題をとらえ、総合的な分析力・実践力・解決策などに必要な資質・能力を身につけるとともに、持続可能なまちづくりに貢献できる人材を育成する。
2 本校の各学年のESDのねらい
○ 第1学年「福祉と生き方」(SDGs3・11・16)
・福祉体験学習において介護や福祉について、現代社会が抱える課題や現実問題を理解し、課題克服へ向けて思考する。
○ 第2学年「自己実現とキャリア教育」(SDGs4・8・11)
・職場体験学習を通し勤労の意義を感じ、将来の職業生活との関連について考える。
○ 第3学年「保育体験と自己実現教育」(SDGs3・4・8・11) 
・保育体験や進路学習(高校調べ)を行い、自己実現をめざして自ら向上させるための取り組みを行う。