所在地 | 〒837-0924 福岡県大牟田市大字歴木1150番地 |
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電話番号 | 0944-53-6037 |
ホームページ | http://www.e-net21.city.omuta.fukuoka.jp/kunugi-jh/ |
加盟年 | 2012 |
2024年度活動報告
世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 人権, 福祉
本校は、来年度近隣の学校との再編が予定されている。本年度は、歴木中学校最後の年として、「気づく・つながる・創り出す」をキーワードに、歴木中学校の歴史の重みを振り返り、学校の教育活動全体を通して体験活動を数多く取り入れ、ESDに取り組んでいる。1年生では福祉体験、企業見学、2年生では職場体験、修学旅行での伝統文化の体験、3年生では保育体験を実施するほか、「先輩に学ぶ」、「食育」等ゲストティーチャーを招いての学習も数多く行っている。こうした学習によって、人権意識の涵養や多様性への理解を深め、社会問題への関心を高めるとともに、自らの生き方を見つめ直す機会となっている。
○ 「KUNUGI ART PROJECT」その1(福祉用具体験、高齢者疑似体験)
本校1年の福祉体験学習は、「KUNUGI ART PROJECT」として地域の福祉施設、地域包括支援センター、社会福祉協議会等の協力を得て、以前から実施している。今年度は、福祉用具体験、高齢者疑似体験、福祉施設職員の方をゲストティーチャーに招いてのグループワーク、福祉施設訪問を実施した。福祉用具体験では、手動の車椅子、電動の車椅子、電動カート、歩行器、移乗スライディングボード、リフト車の乗降等を体験した。高齢者疑似体験では、前屈み姿勢体験ベルト、イヤーマフ、視野狭窄ゴーグル等を装着し、高齢者の抱えている日常生活課題を学んだ。
○ 「KUNUGI ART PROJECT」その2(地域の福祉施設職員によるグループワーク)
特別養護老人ホーム、デイサービス(リハビリ特化型、病院併設等)、小規模多機能施設等、地域の福祉施設の職員の方をゲストティーチャーとしてお招きし、6つのグループに分かれてグループワークを実施した。「認知症とはどんな病気か?」「高齢者と接する時の心構え」「どんな人が利用しているのか?」等、それぞれのグループで学んだことを模造紙にまとめ、グループごとに発表を行ったほか、廊下に掲示して、他のグループが学習した内容についても学び合いを行った。
○ 「KUNUGI ART PROJECT」その3(福祉施設訪問)
3~4人1組のグループに分かれて、地域の福祉施設を訪問した(計12施設)。各福祉施設では、高齢者と生徒が一緒にパネルを作成し、交流を深めた。今年度のパネルのテーマは「再会」。パネルの作成を通して、高齢者と会話をしたり共同作業をしたりすることができた。また、事前に熱心に準備を行い、当日ダンスを披露したり、メッセージカードを利用者さんに渡したりしていたグループもあった。生徒は、「高齢の方にとっては、創作活動が手先の訓練やリハビリになっているのだということを学んだ。」、「スタッフの皆様が、ご利用者の方に寄り添って一緒に歩いている姿が印象に残った。」など、交流を通して新たな気づきを得ることができた。
来年度の活動計画
今年度は、1年生は、大牟田市役所産業振興課の協力を得て、企業見学を予定している。大牟田の繁栄を支えてきた地域のものづくりの現場を実際に見ることで、世界遺産にも登録された三池炭鉱に代表される大牟田の歴史を知り、炭鉱閉山後も事業形態を様々に変えながら世の中に貢献してきた大牟田の製造業への理解を深めていく。そして今学んでいること(学習面のみならず、体力の向上、ルールを守ること、時間を守ること、他者と協力すること、コミュニケーション等)は、自らの夢を実現する自己実現に繋がり、さらには仕事をすることで、ひとりひとりが世の中に貢献することができるということについて学習を進めていく計画である(キャリア教育)。

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