2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康

本校では、本市が推進するSDGsの考え方やESDの視点を踏まえ、防災教育や体験学習、進路学習などを柱にした教育活動を通して、他人との関係性、社会との関係性、自然環境との関係性を認識させるとともに、様々な課題の発見と解決に向けた主体的・協働的な学びを通して実生活や社会で必要な思考力・判断力・表現力を身につけることを目指しています。また、コミュニケーション能力の向上、社会的なルールやマナーの体得、地域や事業内容が果たす社会的な役割について理解を深めることで、「持続可能なまちづくり(SDGs11)」に貢献できる資質や能力の育成を目指しています。なお、今年度は校外での体験学習を全て中止しました。
① 全学年「いのちを守る」(防災教育)SDGs11・13
防災教育では、校長及び安全担当による講話を行い、その後「身近な防災について考えよう 火災編」などテーマ別学習を通して、自分の考えをまとめました。第3学年では「救命救急講習」を受講することで、自他の「いのちを守る」ために必要な知識・技能を習得しました。

②  第1学年「福祉と生き方」(福祉体験学習)SDGs3・11・16
介護施設で働く人の生き方や高齢者の方の思いを知り、高齢者福祉に対する考えや知識を深めるために、高齢者福祉施設(10カ所)の方々と交流学習を行いました。グループワークの中で「福祉」に対する考えを交流し、深め、模造紙に学んだこと、考えたことをまとめ発表しました。また、高齢者や施設職員の方々に向けて「感謝」をテーマに応援メッセージを模造紙等に書いて交流したり、介護機器を用いた体験活動を行ったりすることで、高齢者の方や介護施設で働く人の生き方、高齢者福祉に対する考えや知識を深めることができました。


③  第2学年「自己実現とキャリア教育」(職場体験学習)SDGs4・8・11
職場体験学習に代わる学習活動としてタブレットを使って職業調べを行い、各クラスで調べたことを一人ひとりプレゼンし、職業に関する知識を広げる活動を行いました。また、高等学校についても同様にタブレットを活用した学習を行い、進路実現に必要な知識・技能について探究することで今後の生き方を考えることができました。

④ 第3学年「保育体験と自己実現教育」(保育体験学習)SDGs3・4・8・11
進路学習では、今後の自分の生き方を考えるとともに、保育所や幼稚園(6カ所)に 向けてメッセージを作成し、それぞれの園に送り届けることで、他者への思いやりや自らの成長を支えている人たちの存在や思いに気づくことができました。

来年度の活動計画

1 本校のESDの重点目標
自分の生活と地域の事象との関わりについて、探求を通じて様々な課題をとらえ、総合的な分析力・実践力・解決策などに必要な資質・能力を身につけるとともに、持続可能なまちづくりに貢献できる人材を育成する。
2 本校の各学年のESDのねらい
○ 全学年「いのちを守る」(SDGs11・13)
・防災教育を通して、自他の「いのちを守る」ために必要な知識・技能を学ぶ。
○ 第1学年「福祉と生き方」(SDGs3・11・16)
・福祉体験学習を通して、介護や福祉における現代社会が抱える課題や現実問題を理解し、課題克服へ向けて思考する。
○ 第2学年「自己実現とキャリア教育」(SDGs4・8・11)
・職場調査を通して勤労の意義を感じ、将来の職業生活との関連について考える。
○ 第3学年「保育体験と自己実現教育」(SDGs3・4・8・11)
・保育園・幼稚園との交流や進路学習(高校調べ)を行い、自己実現をめざして自ら向上させるための取り組みを行う。
○その他、生徒会の取組の中でアイシティーecoプロジェクトの一環としてコンタクトレンズのケースを回収した。この取組は、(公財)日本アイバンク協会への寄付を通して環境保全、障がい者自立・就労支援につながっている。(SDGs3・12)