2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 貧困

本校では、本市が推進するSDGsの考え方やESDの視点を踏まえ、防災教育や体験学習、進路学習などを柱にした教育活動を通して、他人との関係性、社会との関係性、自然環境との関係性を認識させるとともに、様々な課題の発見と解決に向けた主体的・協働的な学びを通して実生活や社会で必要な思考力・判断力・表現力を身につけることを目指しています。また、コミュニケーション能力の向上、社会的なルールやマナーの体得、地域や事業内容が果たす社会的な役割について理解を深めることで、「持続可能なまちづくり(SDGs11)」に貢献できる資質や能力の育成を目指しています。なお、今年度は校外での体験学習を全て中止しました。

① 全学年「いのちを守る」(防災教育)SDG11・13
防災教育では、校長及び安全担当による講話を行い、その後「身近な防災について考えよう 火災編」などテーマ別学習を通して、自分の考えをまとめました。第3学年では「救命救急講習」を受講することで、自他の「いのちを守る」ために必要な知識・技能を習得しました。
②  第1学年「福祉と生き方」(福祉体験学習)SDG3・11・16
高齢者の方や介護施設で働く人の生き方や大切にしたい思い、高齢者福祉に対する考えや知識を深めるために、高齢者福祉施設(13カ所)をオンラインで結び、高齢者や施設職員の方々に向けて「がんばろう」の応援メッセージを模造紙等に書いて交流しました。
③  第2学年「自己実現とキャリア教育」(職場体験学習)SDG4・8・11
職場体験学習に代わる学習活動(視聴覚に捉えることができる教材やゲーム感覚で楽しく取り組める内容)を進路学習に位置づけて行い、進路実現に必要な知識・技能について探究することで今後の生き方を考えることができました。
④ 第3学年「保育体験と自己実現教育」(保育体験学習)SDG3・4・8・11
進路学習では、今後の自分の生き方を考えるとともに、保育所や幼稚園(6カ所)に 向けておもちゃを作成し、それぞれの園に送り届けることで、他者への思いやりや自らの成長を支えている人たちの存在や思いに気づくことができました。

来年度の活動計画

1 本校のESDの重点目標
自分の生活と地域の事象との関わりについて、探求を通じて様々な課題をとらえ、総合的な分析力・実践力・解決策などに必要な資質・能力を身につけるとともに、持続可能なまちづくりに貢献できる人材を育成する。
2 本校の各学年のESDのねらい
○ 全学年「いのちを守る」(SDG11・13)
・防災教育を通して、自他の「いのちを守る」ために必要な知識・技能を学ぶ。
○ 第1学年「福祉と生き方」(SDG3・11・16)
・福祉体験学習を通して、介護や福祉における現代社会が抱える課題や現実問題を理解し、課題克服へ向けて思考する。
○ 第2学年「自己実現とキャリア教育」(SDG4・8・11)
・職場体験学習を通して勤労の意義を感じ、将来の職業生活との関連について考える。
○ 第3学年「保育体験と自己実現教育」(SDG3・4・8・11)
・保育体験や進路学習(高校調べ)を行い、自己実現をめざして自ら向上させるための取り組みを行う。
○その他、本年度は、生徒会の取組としてアイシティーecoプロジェクトの一環として、コンタクトレンズのケースを回収した。この取組は、環境保全、障がい者自立・就労支援、(公財)日本アイバンク協会への寄付につながっている。
また、日本ユネスコ協会連盟による「書きそんじハガキキャンペーン」世界寺子屋運動に参加している。家にある書きそんじハガキを集めて、送る活動である。この取組は、すべての人が公平に教育の機会を得られるように、無償で学ぶ機会を応援する活動である。SDGsの目標達成に向けた取組のひとつとして、世界各地の貧困地域で「学ぶ場=寺子屋」を通して人材を育成し、自立した持続可能な社会づくりを応援する。(SDG1・3・16)