2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 世界遺産・地域の文化財等, 食育

当校は,「災害を知ろう・自分の身を守ろう」を活動テーマとして,ESDを防災教育の一環と捉え,ESDの実践を通して防災・減災・復興を自らの課題として考え実践する力の育成を目標としている。 全校において,みやぎ防災教育副読本「未来へのきずな」を用いながらの学習を行っている。(この副読本は,東日本大震災を経験した本県の子どもたちが,将来,どのような災害にあっても,自分の命を守り,共に助け合い,生き抜いていくことができるように,防災について考え,行動し,きずなを大切にしていけることを願って作成されている。)

今年度は,感染症予防対策のため,ICTも活用しながら校内で活動を行った。
校外での実施として予定していたのは,以下の活動である。
①山元町のいちご栽培農家での活動
5・6学年の児童で,山元町のいちご栽培農家の訪問。この農家は東日本大震災で被災したものの再びいちご栽培を行っ    ており,8年前から毎年訪問させていただき,交流を深めている。子どもたちは事前に震災に関する学習を各学年で行い,活動後にも御礼の手紙を書く活動や,学習のまとめ,発表などを総合的な学習の時間の一環として行う。訪問の際には,震災時や現在の復興の様子,御自身の思いなどについてのお話も伺い,実際にイチゴの苗床づくりの作業を体験させていただく。
②旧山元町立中浜小学校見学を含んだやまもと語りべの会の方との活動
山元町教育委員会と連携し,受け入れ態勢を整えていただき,被災したころの姿が残る施設の見学や,復興の取組などのお話などを聞かせていただいている。震災遺構山元町立中浜小学校を見学し,当時の状況を語りべの会会員であり当時の校長先生だった方より伺う。また,避難を意識した日常活動の在り方や防災について,体験的に学ぶ。
③逆さケヤキ探訪
地域のシンボルである宮城県指定天然記念物「逆さケヤキ」について,地域の方の協力を得ながら学習を深める活動。学区内の山にあるケヤキの木について,毎年5年生の総合的な学習の時間で学習をしている。地域のケヤキの会の方の協力を得て,山を登って実際にケヤキの木を見に行ったり,ケヤキの木にまつわるお話を聞いたりし,地域のシンボルであるケヤキの木について理解を深める。また地域において活動されている方々の思いと実践を知り,地域づくりについて学ぶ。

来年度の活動計画

来年度の活動計画
復興支援活動を,継続して行う。5・6学年児童を対象に,山元町いちご栽培農家での活動と,やまもと語りべの会の方との活動を予定している。他にも地域の方の協力によって行われている田植えや稲刈り,脱穀などの稲作に関する学習も引き続き行い,学習の成果の発表や,地域の方々への感謝の会も行う予定である。