2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

人権, 福祉, その他の関連分野

本校は、「ひまわりのようにあかるく、たのしく、げんきよく」を学校理念とし、すべての児童生徒が質の高い教育の恩恵を享受できるように、持続可能な発展のために求められる原則、価値観及び行動が、あらゆる教育や学びに取り込まれるようにESDを推進している。ESDの実践を通して、共生社会実現のために、同じ社会に生きる人間として、互いを正しく理解し共に助け合い、支え合って生きていく力を育成することを目標としている。
具体的には、持続可能な社会の創り手に必要な「コミュニケーションを行う力」「他者と協力する態度」「つながりを尊重する態度」を育むことができるように、①市内学校間交流、②居住地校交流、③国内外学校間交流に係わる学習を行った。2020年度はコロナ禍のため、昨年までの交流について、中止や内容変更を含め、児童生徒の安全を第一に一つ一つ確認しながら進めていった。
① 市内学校間交流
市内学校間交流は、天の原小学校と小学部の交流、宮原中学校と中学部の交流、有明工業高等専門学校と高等部の交流等がある。
天の原小学校と小学部の交流では「みんなで遊ぼう交流」、宮原中学校と中学部の交流では「クリスマス交流」、有明高等工業専門学校と高等部の交流では「作業交流」を行った。
本校の児童生徒にとっては、人と関わる大切な機会となり、対人との関係をつくる経験を重ねるとともに、社会性を養い、好ましい人間関係を営む場となった。交流校の児童生徒にとっても障害のある子どもたちへの理解と認識を深めるとともに、自らの生き方に気づく貴重な機会となっている。
今年度は、コロナ禍のため、その他の交流については、「メッセージカード」や「手作りカレンダー」を作成してプレゼントする等の間接交流に変更して行った。直接交流の機会は減ったが、児童生徒は目を輝かせてプレゼントを作成し、次の直接交流へ向けて、つながりを持たせることができた。
② 居住地校交流
居住地校交流では、児童が居住する小学校との交流を1回行った。学級活動(学級遊び等)や外国語活動、給食等で交流を深めた。
本校の児童生徒にとっては、地域社会の中で積極的に活動し、地域の同世代の子どもたちとの交流を通して、地域での生活基盤を形成することができた。また、居住地校の児童生徒にとっては、地域社会の中で、共に助け合い支え合って生きていくことの大切さや思いやりについて学ぶ機会となった。
③ 国内外学校間交流
国内外学校間交流では、ユスネスコスクール加盟校である新潟県見附市立見附特別支援学校と作品交流を行った。それぞれの学校の紹介と児童生徒が作成した作品を交流した。特に今年度は、大牟田の世界遺産学習後に宮原坑の貼り絵を作成し、郷土の世界遺産や産業にテーマを絞って発信することができた。

   

【見附特別支援学校との作品交流】            【居住地校交流】

     

【有明工業高等専門学校との交流】           【天の原小学校との交流】

来年度の活動計画

「ひまわりのようにあかるく、たのしく、げんきよく」を学校理念とし、ESDの実践を通して、共生社会実現のために、同じ社会に生きる人間として、互いを正しく理解し共に助け合い、支え合って生きていく力の育成を目標とする。
コロナ禍がしばらく続くと思われるが、交流及び共同学習部を中心として、市内学校間交流、国内外学校間交流、居住地校交流の学校間交流については、国内の先行事例に学び、タブレット端末を使ったWEB交流も視野に入れるなど、「新しい交流スタイル」についても取り組んでいきたい。