2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

人権, 福祉

本校は、「ひまわりのようにあかるく、たのしく、げんきよく」を学校理念とし、すべての児童生徒が質の高い教育の恩恵を享受できるように、持続可能な発展のために求められる原則、価値観及び行動が、あらゆる教育や学びに取り込まれるようにESDを推進している。ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、共生社会実現のために、同じ社会に生きる人間として、互いを正しく理解するとともに、共に助け合い支え合って生きていく力を育成することを目標としている。
具体的には、持続可能な社会の創り手に必要な「コミュニケーションを行う力」「他者と協力する態度」「つながりを尊重する態度」を育むことができるように、①市内学校間交流、②居住地校交流、③国内外学校間交流に係わる学習を行った。2021年度もコロナ禍のため、一昨年までの交流について、中止や内容変更を含め、児童生徒の安全を第一に一つ一つ確認しながら進めていった。

① 市内学校間交流
市内学校間交流は、天の原小学校と小学部の交流、宮原中学校と中学部の交流、有明工業高等専門学校と高等部の交流等がある。
天の原小学校と小学部の交流では「なかよし交流」、宮原中学校と中学部の交流では「クリスマス会交流」を行った。(有明高等工業専門学校と高等部の交流については3学期に行う予定。)
本校の児童生徒にとって、人と関わる大切な機会となり、対人との関係をつくる経験を重ねるとともに、社会性を養い、好ましい人間関係を営む場となった。交流校の児童生徒にとっても障害のある子どもたちへの理解と認識を深めるとともに、共生社会の実現に向けて、自らの生き方に気づく貴重な機会となっている。
今年度前半は、コロナ禍のため、日程を大幅に変更し、その他の交流については、3学期に行う予定である。コロナ禍以前の交流にはまだ届かないが、2年ぶりに直接交流を実施でき、児童生徒は目を輝かせて新しい友達と交わり、次の直接交流へ向けて、つながりを持たせることができた。

② 居住地校交流
居住地校交流について、今年度前半はコロナ禍のため、手紙交換やプレゼント交換等の間接交流に変更して行った。児童生徒は、心を込めて手紙を書いたり、プレゼントを作ったりして、直接交流への期待を膨らませていた。(3学期に直接交流を再開する予定である。)
③ 国内外学校間交流
国内外学校間交流では、ユスネスコスクール加盟校である新潟県見附市立見附特別支援学校と作品交流を行った。それぞれの学校(学部)の紹介と、児童生徒が作成した作品を交流した。特に今年度、高等部ではクラスの枠を超えて、作業班ごとに紹介パネル(製作の際、気を付けていることや製品アピール等)を作成し、実物の製品とともに発信することができた。

  

【天の原小学校との交流】         【宮原中学校との交流】

【見附特別支援学校との作品・製品交流】

来年度の活動計画

「ひまわりのようにあかるく、たのしく、げんきよく」を学校理念とし、ESDの実践を通して、共生社会実現のために、同じ社会に生きる人間として、互いを正しく理解し共に助け合い、支え合って生きていく力の育成を目標とする。

次年度もコロナ禍が続くと思われるが、GIGAスクール構想による教育ICT環境整備が進んでいる。学校間交流については、国内の先行事例に学び、交流及び共同学習部を中心として情報教育部と連携し、タブレット端末を活用したリモート交流も視野に入れるなど、コロナ禍でも相手を見ながら会話ができる「新しい交流スタイル」について取り組んでいきたい。