2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 福祉

当校は、ESDの理念に基づいた教育活動を推進している。ESDを教育活動全体の要として捉え、ESDの実践を通して学校教育目標「豊かな人間性をもち、主体的に考え行動する子供の育成」の達成を目指した。

 

ア 地域の伝統文化、文化遺産に係わる学習(地域SDGs11)

5年生の総合的な学習の時間「見つめよう 広げよう わたりたちのまちの宝」では、「石炭の町」といわれた大牟田市の名所・建物・歴史、校区にある映画化された「大牟田市動物園」と関わる学習を行った。単元の目標とESDを関連させるために、特に「相互性」「連携性」「責任性」の3つの視点で整理した。子供たちは、「大牟田市動物園のひみつを見つけたい。」という課題意識をもって学習に取り組んだ。特に、動物園のヒト・モノ・コトと直接関わって必要な情報を収集し、整理分析やまとめ、発信を行うことができた。これらの活動を通して、自分たちの地域のよさに気付き、郷土を愛する気持ちを高めることができた。

 

イ 環境に係わる教育(環境SDGs11・15)

4年生は、校区にある延命公園の自然に関心を持ち、植物や野鳥、水辺の生き物など、自分で決めた課題についてゲストティーチャーの方と共に観察を行った。また、調べたことをまとめ、再びゲストティーチャーの方を招いて報告会を行った。これらの活動を通して、自分たちの校区や大牟田市のよさを感じ、自分たちの生活の仕方と自然環境のつながりに気付き、環境を守っていくために自分たちにできる方法を考えて、ポスターやリーフレット等にまとめて全校児童や地域の方々にも発信した。

 

ウ 人権・平和に係わる学習(福祉・国際理解SDGs3・16)

6年生は、校区内の官公庁施設や大牟田駅付近で白杖体験・車いす体験やパラスポーツであるゴールボール体験等を通して、だれもが住みやすいまちづくりについて自分の課題を持ち、自己の生き方について考えを持つことができた。相手を理解しようとする人の力や心遣いが大事であることに気付き、住みやすいまちづくりのために自分にできる人との接し方や関わり方等の態度を考え,養うことができた。

来年度の活動計画

引き続き、ESDの理念に基づいた教育活動を推進する。学習指導のさらなる充実に向け、主体的・対話的な学びの充実と言語活動の工夫をし、思考力・判断力・表現力等の向上をより一層図る。特に、「大牟田市動物園」との関わりを重点としていく。授業では、体験活動を重視した実践を行い、学び方を身に付けると共に一人一人の願いや個性を大切にしながら、持続可能な社会の担い手に必要な資質・能力を育む。ESDのメインフィールドとして、総合的な学習の時間に探究的な学習過程を位置付け、問題解決学習の充実と、発信に向けたプレゼンや資料づくりの一層の充実に取り組む。

【各学年における総合的な学習の時間の主な活動】

第3学年「動物園をしょうかいしよう」(地域SDGs11)

「広げようふれあいの心」(福祉SDGs3)

第4学年「自然ウォッチング~延命公園・大牟田川~」(環境SDGs11・14・15)

「十歳の決意」(自分自身SDG8)

第5学年「見つめよう 広げよう わたしたちのまちの宝」(地域SDGs11)

「見つめよう 大牟田のまち~安全なくらし」(防災SDGs11)

第6学年「人権・平和に係わる学習」(福祉・国際理解SDGs3・16)