所在地 | 〒143-0012 東京都大田区大森東3-1-18 |
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電話番号 | 03-3762-6528 |
ホームページ | https://www.ota-school.ed.jp/oomoridai1-es/ |
加盟年 | 2021 |
2022年度活動報告
生物多様性, 海洋, 減災・防災, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 福祉, 持続可能な生産と消費
本校は、大森の「歴史」「環境」の包括的教育として、「1.海や河川の人工的な変化」、「2.東京オリンピックの開催と環境の変化」、「3.地域の産業の変容」、「4.地域の生活形態の変容」を活動テーマにESDの視点から実践する学習や奉仕活動、地域産業の伝承など地域に根ざした教育活動に取り組んでいる。
これは、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野である「①地球市民および平和と非暴力の文化」、「②持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」、「③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重」を6年間の学びに関連させ多面的・総合的に考える力、児童の問題解決能力の2つを育成の目標としている。
具体的には、低学年「生活科」では、地域の方と昔遊びや野菜作りを経験したり、幼児と一緒に活動を行ったりするなど地域との交流を楽しんだ。3年「総合的な学習の時間」では、大森の海苔養殖業に関わる見学や体験から地域への愛着を形成した。4年「総合的な学習の時間」では、大森麦細工や無形文化遺産である水止舞を学び体験し、区の学習フォーラムで報告するなど、地域の一員として先人たちの思いや願いを実践に移すことができた。5年「総合的な学習の時間」では、稲城市と交流活動を行うなど活動の幅を広げることができた。6年「総合的な学習の時間」では、未来を創造し具現化できる力を目指しゲストティーチャーとの交流を通じ、自分たちに今できることは何かあるのか、自分自身の人間力を高めるにはどうしたらいいかなど具体的に考えることができた。また、「大一発表ウィーク」や「ESDルーム」など学習の成果や学びを発表し交流する場も設定することで、身近な地域だけでなく社会全体のことや、もの、人について段階的に学びを深めることができた。
課題を自分事として捉え、児童が主体的に学び方を学ぶことで、調査の仕方や情報の整理・分析、まとめや発表する課題解決の過程を考察し、振り返ることで新たな課題に気付くなど考えを深めることができた。
来年度の活動計画
次年度2023(令和5)年度では、今までの活動であった「地域に根ざした環境教育」は継続しつつ、大田区の独自教科「おおたの未来づくり」の全面実施に備えた活動を柱とする。
大まかな案の段階ではあるが、低学年「生活科」では、大森の町に面した東京湾や埋め立て地に作られた平和の森公園などを活用し、様々な自然体験を行う。3年生では、「社会科」と「総合的な学習の時間」を関連させ、地域産業の伝承として「大森海苔産業」や「町工場」を軸に学習を展開する。4年生では、伝統文化として「大森麦細工」や無形文化遺産として700年続いている「水止舞」を学習し、地域の一員としての姿を育成する。5年生では、児童の創造性を発揮し町工場や商店等と連携するなど製品の開発を目指す。6年生では、6年間の学びを生かし地域の創生にチャレンジする。地域の特色をより豊かに、安全・安心に生活できる環境を目指し地域社会と連携し振興や保全などの取組をしたいと考える。