2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 文化多様性, 持続可能な生産と消費, 食育

本校は「恵まれた環境を生かして 自主的で品のよい 健康的な努力を惜しまない生徒を育てる」を教育目標として、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、自主的に活動できる力の育成を目標とした。

本校は日蓮宗池上本門寺に隣接する自然豊かな学校である。校内の木々や野生動物が四季を感じさせる東京都23区内では大変に恵まれている環境である。現在の新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、生徒が地域に出て活動することが制限されている中で、本校の自然環境を最大限に活用し地球市民の一員であることを実感させることができた。また、校内に野生の狸が生息し、生徒の目撃情報や身近に生活の痕跡が確認できることで、自然環境の保護と野生動物が安心して生活できる平和な世界の実現を意識させることができた。

1 落ち葉掃きボランティア清掃活動

秋には校内の多く木々が大量の落ち葉を発生させ、毎日降り積もる。生徒会本部役員が企画・運営して全校生徒に朝の「落ち棄掃き清掃」を呼び掛けに多くの生徒が賛同し、早朝から生徒の活気あふれる活動が展開された。昨年までは生徒会本部役員が設定した期間のみの活動であったが、今年度は終了後の期間も多くの有志が集まり、自主的に活動を継続する姿が見られた。必要な活動に自ら進んで参加する姿勢あふれる活動となった。

2 食育:食缶すっからかんキャンペーン・世界の料理

本校の食育として、給食委員会が中心となり給食の食缶を空にしようとする取組が実施された。栄養教諭・栄養士と連携し、期間中の残債量を各学年の廊下に掲示された模造紙に記入し見えるかを図った。新型コロナウイルス感染症のため給食時間中は私語厳禁の黙食となっているが、給食を通して食品ロスの削減を学ばせることができた。

また、給食メニューに世界の料理を取り入れ、給食時に全教室にその国の食文化を中心とした解説スライドを上映した。生徒は五感を通して異文化学習・文化の多様性を学ぶ貴重な機会とすることができた。

来年度の活動計画

新型コロナウイルス感染症の感染状況が不透明な中であるが、生徒会本部役員や融資生徒を中心とした自主的な活動を継続・発展させることを念頭に「ボランティア活動」「食育」を中心に進めていく。

また、2年間中止となっている親父の会主催の「校内ペンキ塗り」の伝統を復活させる予定である。企画段階から生徒有志を参加させ、地域との交流を深め、さらに生徒の自主性を高める活動に発展させていきたい。