2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 国際理解

本校は、「自分たちの住む地域との関わり」を活動テーマとして、ESDを環境教育・国際理解教育と捉え、ESDの実践を通して他人との関係性を育む力、社会との関係性を築く力、身の回りの環境を考察する力の育成を目標とした。

具体的には、ボランティア活動を柱に、①自然環境と地域に係わる活動、②防災・減災に係わる活動、③国際理解に係わる活動を実施する予定であったが、新型コロナウイルス感染症による休校及び地域行事の相次ぐ中止により、例年通りの活動ができなかった。そのため、校内でできる活動を中心に実施した。

  • 自然環境と地域に係わる活動

4月の大田区ガーデンパーティー、7月の校内ペンキ塗りボランティア、11月の地域清掃活動が全て中止になった。そのため、生徒に自然環境と地域に係わる活動の意義を体験させるため、生徒会本部役員が主催して「校内落ち葉掃きボランティア活動」を実施した。本校は大田区内でも屈指の緑豊かな学校であり、針葉樹や広葉樹が豊富である。四季を通じて様々な花や収穫物が在校生、教職員、来校者を楽しませてくれる。そのため、秋の紅葉シーズンは落ち葉が大量に発生して、学校職員の落ち葉掃きの作業が膨大である。生徒会が全校生徒に呼び掛け、学年ごとに曜日を決めてボランティア活動を実施した。毎日学年の70%以上の参加があり、校内だけでなく学校周辺の道路や神社も含めて地域に係わる活動となった。11月に2週間実施したが、その後も自主的に登校時間を早めて落ち葉掃き清掃をする生徒がいたことも大きな成果であった。

これらの活動を通して生徒は、学校内の環境を整備する大切さ自然との共存の一部を学ぶことができた。そして、普段何気なく生活している学校の環境維持に努めてくれている用務さんへの感謝の意識を感じることができた。

  • 防災・減災に係わる活動

10月に第2学年が地域防災活動拠点訓練として近隣3町会が合同で実施していたが、本年度は新型コロナウイルス感染症の影響で、地域の大人だけが少人数で集まる訓練となった。しかし、有事の際は本校生徒が積極的に活動することが求められているため、教育を止めないように別形式で防災・減災教育を実施した。

1月に第2学年に対し、池上特別出張所の担当者が防災授業として「地域の一員として自然災害に備えよう」の題目で、「自然災害にはどのようなものが?」「これからの災害対策について」「風水害時の大森第四中学校について」「大森四中生だからこそできることがある」の内容で実施する予定である。第2学年の生徒は教室でリモート授業の形式で話を聞き、大田区出身である特別出張所の担当者によって「本校の生徒だからこそできる防災への関わり方」を分かりやすく解説をしていただく予定である。生徒の防災・減災への参加意識の高揚につなげたい。

  • 国際理解に係わる活動

令和3年2月8日(月)~令和3年2月12日(金)まで「書きそんじはがき回収」を実施予定である。生徒会役員に本活動の意義・活用方法を説明し、生徒が判断して自発的に計画を立てて実行する活動とし、生徒会からのお知らせややポスターで呼び掛け、全校生徒への啓発を行う。活動の結果を生徒会広報誌や生徒朝礼を通して全校生徒に周知し、国際理解の重要性と身近な問題であることを学ぶ機会とする。

来年度の活動計画

新型コロナウイルス感染症の影響から中止になることも考えられる。

特に地域行事は見通しが立たない。その時の状況で可能なことを模索しながら実施していく。

 

4月 大田区ガーデンパーティー

(自然環境と地域に係わる活動・国際理解に関わる活動)

7月 校内ペンキ塗りボランティア

(自然環境と地域に係わる活動)

10月 地域防災活動拠点訓練

(防災・減災に係わる活動)

11月 地域清掃活動・校内落ち葉掃きボランティア

(自然環境と地域に係わる活動)

1月 書きそんじハガキ・キャンペーン

(国際理解に関わる活動)