2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 気候変動, エネルギー, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 食育

本校は「心豊かで自ら学ぶ力とたくましい実践力をもつ子供の育成」を学校教育目標として、家庭や地域、各種団体の協力を得ながら、愛校心や郷土愛を育むSDGs-ESDの充実に努めている。具体的には、総合的な学習の時間や生活科の学習を中心にして各教科との連携を図りながらESDカレンダーを作成し、各学年が活動した。

<第1学年>「なかよしいっぱい 1年生」昔の遊び体験(長寿会との交流:1月)

年間を通して、学校や人、自然と仲良くなる活動に取り組んだ。中でも、「むかしからのあそびをたのしもう」では、こま回しやお手玉等、昔から伝わる遊びを体験しながら、こつを教えてもらったり、一緒に遊んだりしながら交流した。

 

<第2学年>「ぐんぐんのびる 2年生」野菜づくり(野菜づくり体験:5~9月)

「野さいをそだてよう」の学習の中で、苗の植え方から肥料の与え方、病害虫への対策等について、家庭や地域の方との対話を通して調べ、体験活動を行った。学習の成果を劇としてまとめ、保護者や地域の方に向けて発表することができた。

 

<第3学年>「笑顔いっぱい大作戦 ~あったかハートでふれあおう~」福祉教育(視覚総合支援学校および聴覚総合支援学校からの出前講座・交流学習:9~12月)

3年生の子供たちは、障害のある方への理解とふれあいを大切にした学習に取り組んだ。視覚総合支援学校および聴覚総合支援学校と連携し、視覚障害体験や実際の盲導犬について知る出前講座、聴覚障害のある小学生とパラスポーツを通した交流を行った。子供たちは、学んだことを基に、保護者や下級生に向けて発表会を開き、感じた思いを伝えることができた。

 

<第4学年>「発見!調査!発信!~わたしたちのまち 奥田北の宝物~」郷土学習(富岩運河等についての調査・体験学習:5~11月)

4年生の子供たちは、校区を流れている富岩運河について歴史、文化、環境の面から学習活動を行った。国指定重要文化財に指定されている中島閘門や富岩運河水上ラインについて、関係機関の方から説明を聞いたり、乗船体験をしたりした。中島の獅子舞についても調べるとともに、実際に地域の方から教わり、目の当たりにすることができた。体験活動や地域の方に直接教えていただくことで、興味をもって取り組んだ。学んだことを地域住民や保護者に学習したことを発表したり、国際交流校であるマレーシアの小学生へ紹介したりした。

 

<第5学年>「米づくりから、わたしたちのくらしについて考えよう」農業体験(稲作・もちつき体験:4~10月)

5年生の子供たちは、地域のボランティア団体の協力を得て、育苗、田植え、稲刈り、脱穀等の稲作体験を行った。子供たちは、日本の伝統的な農業に触れることができ、日本の食を支えてきた先人たちの工夫や苦労を感じ取ることができた。
活動の終末には、協力していただいた人々を学校に招き、一緒にもちつきを行った後、感謝の集いを開き交流した。

 

<第6学年>「SDGs 自分たちにできること」 ボランティア活動(海洋ごみ回収活動、SDGsについての校内への啓発活動等:6~2月)

※SDGs-ESD実践事例の提供(第6学年:1月)

SDGsの目標を視点として生かしながら、世界の現状について調べ学習をした。自分たちに何ができるのか、具体的な方法について考え、募金活動や校内への啓発活動等、それぞれの願いをもって活動した。また、富山市環境政策課の協力を得、海岸清掃や海洋ごみを減らすための対策について、体験的に学ぶことができた。

富山県内のユネスコスクールが集まって互いの取組について発表し合う富山SDGs-ESDシンポジウムに参加し、自分たちの学んだことを情報発信するとともに、他校の実践を知り、次年度以降の活動を下級生へ提案しようとしている。

来年度の活動計画

生活科や総合的な学習の時間を中心に各学年がESDカレンダーを作成し、社会福祉協議会「ひまわり交流会」等の地域の各種団体との連携を図りながら活動する。

<第1学年> 昔の遊び体験(長寿会との交流)

<第2学年> 野菜づくり(野菜づくり体験)

<第3学年> 福祉教育(聴覚総合支援学校交流学習等)

<第4学年> 郷土学習(富岩運河学習)

<第5学年> 農業体験(稲作体験)

<第6学年> ボランティア活動(地域清掃等)