2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境

 本学園は文部科学省より、平成17年度に「小中一貫校による人間力育成特区」、平成20年度には「教育課程特例校」の承認を受け、義務教育の9年間を一貫したカリキュラムに基づき、児童・生徒の「人間力の育成」を進めている。「国際コミュニケーション科」として新たな教科として設け、「国際理解・環境教育・日本伝統文化学習」を柱に「生きる力」を育成している。ESDを「9年間を通した特色ある教育活動の実践」と捉え、「将来、社会の一員として役割を果たすための必要な能力、態度を身に付けた児童・生徒の育成」を目標としている。企画・推進は、校内分掌員会のキャリア教育部が担い「学力向上・小中一貫教育の確立・キャリア教育の推進」を重点目標とし、①国際理解に係わる活動、②環境に係わる教育、③日本伝統文化に係わる学習を実践している。

①  国際理解に係わる教育

明海大学との連携事業として、明海大学留学生と8年生および9年生との交流会を行った。留学生は、家族のことや国のこと、いま関心をもっていることなどについて英語で交流を図っていた。

また、5~8年生は、TOKYO GLOBAL GATEWAYに行き、外国語活動に係る事前学習、外国語コミュニケーションによる教育を進めた。

② 環境に係わる教育

地域ボランティア「花いっぱい運動部」の方々と本学園児童・生徒たちとの協働作業により、花の苗植え活動を行っている。すべての学年の子供たちが活動に関わり、学校に地域の環境美化に尽力した。登下校する子供の限らず、地域で働き、地域で暮らす人たちに喜ばれる環境づくりに貢献した。

③ 日本伝統文化に係わる学習

本学園6年児童は、ソーラン節の演舞と和太鼓発表に取り組んでいる。ソーラン節を踊ることで、地域から伝承されてきた技を披露した。和太鼓の練習では、地域の指導者からの指導を受けながら、力強く、リズムのある音を奏でることができた。

 

来年度の活動計画

1 9年間の児童・生徒の発達段階に応じて、外国語によるコミュニケーション能力を高める学習、国際理解を深める学習、自らの生き方を考える学習の目標や内容を明確にし、体験的・実践的な活動内容の一層の充実を図り、コミュニケーション能力や問題課題解決能力を育成する。

2 5,6、7,8年でのTOKYO GLOBAL GATEWAYにおける体験、英語交流会など、英語によるコミュニケーションの時間を設定し、表現力やコミュニケーション力を向上させる。

3 ユネスコ・スクールとしての活動を通して、SDGsの考え方を取り入れながら、外部との連携をとって体験活動を充実させ、外国の生活や文化、日本の伝統文化を体験し、日本と外国の文化の違いや背景について調べたりすることで、国際理解教育の推進や環境、経済、社会の総合的な理解を深める。

4 オリンピック・パラリンピック教育の一環として、世界の国々について調べ、日本人としての自覚と誇りを養うとともに、多様な文化を尊重できる態度、国際人としてのコミュニケーション能力を育成する。

5 地域の外部人材や自然環境を活用しながら、身近な環境や地球環境について学び、環境に対する意識を高め、主体的に課題を追求し、日常生活の中で実践できる力、持続可能な社会を創造する力を培う。

6 図書室やICT機器を効果的に活用した「調べ・体験・学び・発表」学習を取り入れ、各教科を通して習得した知識や技能などを活用し、身の回りの様々な課題を発見・解決

していく力を培う。

7「夢デザインシート」の活用や自らの生き方を考える学習では、「幸せになるためには」という9年間の共通テーマを設定し、自己の生き方と社会との関わりを自覚させ、生涯にわたって学び続ける意欲を向上させる。