2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

エネルギー, 環境, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等

当校は、「自主自立」「文武不岐」を校風としている。ESDの実践を通して高い志を持って仲間とともに学びあい、未来を切り開く生徒の育成を目標としている。

具体的には、「人間形成」「自己理解」「課題対応」「キャリアプランニング」を柱に、①SSHにかかわる活動、②国際交流にかかわる活動、③社会貢献にかかわる活動をおこなった。

①SSH(課題研究)にかかわる活動

将来、「科学知」を統合し、行動するリーダーに求められる力のうち、高等学校段階で身に付けるべき力をiコンピテンシー(5つの力)と設定し、学校設定教科「iCコアカリキュラム」を開発した。「iCデータ&ロジカルサイエンス」では課題研究基礎科目としてグループ活動による課題解決に至る過程を繰り返し体験させるとともに、「iCアカデミックイングリッシュ」・「iCイングリッシュ」では英語での発表力の育成をめざしている。いずれもSDGsに関わる教養的な内容を扱っており、教科の学びを社会的課題の解決につなげる視点を育成している。また、カリキュラム開発と並び、教科外での高大連携や海外研修などを通してiコンピテンシーを育成している。

②国際交流に係わる学習

・韓国交流

3年生で韓国研修を希望者対象に実施している。目的は、現地の高校や研究機関・博物館見学等を通じて、現地の高校生やさまざまな人々と交流し、それぞれの国が抱える諸問題や文化を知り、グローバルな視野を養うことである。高校との交流では、英語によるポスター発表や交流行事などを通じて、相互理解やコミュニケーション能力の育成に大いに効果を上げている。

・ブルガリア交流

東京オリンピック時に岡山市が誘致するブルガリアとの交流をおこなった。今年度はブルガリアから高校生を受け入れ、日ごろのユネスコ活動の紹介、SDGsに関わる岡山観光、互いの国の料理を通しての食文化交流、パラスポーツの体験などをおこなった。これは、岡山県のユネスコ指定校10校と合同での事業であり、相手国との連絡以外はほぼ高校生が主体となって計画を立てることができた。

 

 

・課題研究講演会

 

 

1・2年生を対象に、「自分とSDGs:世界とつながる未来をめざして」をテーマに愛媛大学国際連携推進機構の小林修准教授の講演を聞いた。ヒトとヒト、ヒトとモノ、モノとモノなど様々な形で我々は世界と繋がっていることを具体的な事例を示し説明された。

 

③社会貢献に係わる学習

1年次に2回、2年次に1回、行事として社会貢献活動をおこなった。1年次では小学校での学習支援・理科実験ワークショップ、清掃活動を、2年次では中山間地域でボランティア活動をした。小学校での活動においては短い時間で児童との距離を縮めるためにはどうしたらよいのか、学習内容の予習や、どのように教えると分かりやすいか、など様々な視点から生徒が自ら考え活動に臨むことができた。2年生の活動では、県内の中山間地域の現状について身を以て知ることで、持続可能な社会実現のために自分たちに何が出来るのか考える一つの契機となった。

来年度の活動計画

授業時

1年次:普通科「iCイングリッシュ」、理数科「iCアカデミックイングリッシュ」世界の文化や環境問題、科学技術への興味関心を高め、課題解決型の学習をする。

2年次:普通科「iC課題研究α」、理数科「iC理数探究Ⅰ」

自然現象や社会現象における課題を取り上げ、仮説・検証を行い論理的に考える訓練をおこなう。また、ポスター形式にまとめ発表する力も育成する。

3年次:「iC進路探究」自己の在り方・生き方、進路についての学習を展開する。

 

特別活動

1・2年生対象:SDGs講演会 ユネスコスクール10校交流会

    社会貢献活動 ブルガリア交流会 

2年生対象:課題研究

3年生対象  :韓国研修