2018年度活動報告
本年度の活動内容
生物多様性, エネルギー, 環境, 国際理解, 平和, 食育
本校では様々な学習活動の視点からESD活動に取り組んでいる。①生徒会活動 ②総合的な学習の時間 ③部活動 ④授業 の点で記す。
①生徒会活動におけるESD
本校生徒会ではペットボトルキャップを集め、回収業者に送る活動を行っていた。この活動は2013年より行っており、2017年までで約200,600個のキャップを集めた。現在は回収業者がこの活動を行っていないこともあり、本校も取りやめている。しかし、集めていた時の名残もあり、分別を率先的に行い、ペットボトルキャップのみの回収も行っている。
②総合的な学習の時間におけるESD
本校独自で総合的な学習の時間として行っている「マイスタースクール」という選択授業がある。その一つに「インターアクトクラブ」がり、これはロータリークラブにより提唱された活動で、地域ボランティアや募金活動、寄付活動を行っている。活動の一つとして、3年前の文化祭よりフェアトレード商品の委託販売を行っている。また、生徒たちにフェアトレードを理解させるために岡山県JICAデスクより担当者にお越しいただき、説明会を開いた。フェアトレードの周知・協力を促し、ESDを実践できる生徒を育成していきたい。
また、「“届けよう、服のチカラ”プロジェクト」を行っている。これはユニクロと国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の共同プロジェクトである。世界の難民・避難民に中古の衣類を寄贈している。全校生徒へプロジェクトを呼びかけ、難民問題や国際問題への関心を高めることが狙いである。
③部活動におけるESD
本校硬式野球部は、JICAを通じて中古の野球道具を発展途上国に送る活動を行っている。その活動は今年で8年目となる。総数557個の野球道具を送っており、計31か国に届けられた。
また、今年の夏にはジンバブエ共和国の選手団が来校し、生徒と一緒に練習に取り組んだ。
④授業におけるESD
私の担当授業は、日本史Aと地理である。苦手意識の持たれやすい教科ではあるが、貿易ゲームなどのグループ活動を通じて、ESD教育を行っている。そして、機械科や自動車科での授業では、まとめの段階において、同じような貿易の仕組みが機械や自動車部品でも成立することを伝え、各専門領域と関連付けを行っている。
来年度の活動計画
今年度からユネスコスクール課の課長となり、昨年度の取り組みを継続させて行ってきた。そして、様々な学習活動の視点から活動を行ったと考える。それらの点を顧みて、反省点を活かしながら継続、発展をさせていく。
そのうえで来年度は、ジンバブエ共和国の選手団が本校に来る可能性が十分にある。硬式野球部だけでなく、他科他コースの生徒とも触れ合う機会を作りたい。
文化祭でのフェアトレード商品の委託販売を継続して行い、室内レイアウトを改善し、周知を促すような情報発信がしていきたいと考えている。
今年度、ブルガリア共和国へ2名の生徒を、岡山市の提案で派遣した。来年度は、岡山市に交換留学として、招くことを考えている。本校にブルガリアの生徒が迎えられるように、準備をしていきたい。