2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

気候変動, エネルギー, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 貧困

本校は、「国際理解教育」と「地域貢献活動」を軸に本校独自のESDプロジェクト『君の一歩が世界を変える』を実践している。

本校のプロジェクトを通じて目指す生徒の理想像は、世界での諸問題を自分の問題として捉え、積極的に興味・関心を持ち主体的に行動を起こす人物である。地球上の諸問題の共通項は、人間の日常生活であることに着目し、多様なプロジェクトを展開し、ESDに求められる、自らの意思で参加し、問題を共有し、一歩でも前に進める能力を身につけることを目指している。

本年度は昨年度と同様に、昨年まで継続して行ってきた活動を工夫して実施した。コロナ禍においても、助けを求めている人や私たちの支援を心待ちにしてくださっている人たちがいるという認識を学校全体で共有した。また、身近なことから取り組む「あなたもできるSDGs活動」と題して、SDGs貢献活動の啓発を積極的に行った。なかでも、昭和57年から継続している第3学年による「卒業記念献血」では、SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」などに貢献することができることを進学コースとユネスコ部の生徒が中心となって啓発した結果、166名の生徒が献血に協力してくれた。同時に行った「骨髄バンクのドナー登録」では、32名の生徒が協力してくれた。

 

①国際理解・貢献プロジェクト

1)中古野球道具を途上国の子供たちへ寄付するプロジェクト(継続12年目)

野球部を中心に、地域の中学・高校と連携して、アフリカを中心に34カ国へ寄付。

目標4「質の高い教育をみんなに」などに貢献できる。

 

2)「届けよう、服のチカラ」プロジェクト(継続9年目)

(ユニクロとUNHCRの共同プロジェクトへの協賛)

インターアクトクラブを中心に、全校生徒が協力して実施する。本年度は、段ボール箱39個分の子供服を回収することができた。

目標1「貧困をなくそう」、目標12「つくる責任つかう責任」などに貢献できる。

 

3)文化祭での「フェアトレード商品の委託販売」プロジェクト(継続6年目)

目標10「人や国の不平等をなくそう」、目標1「貧困をなくそう」などに貢献できる。

②地域貢献活動

1)アッケシソウを守るおかやま山陽プロジェクト(継続13年目)

本州唯一のアッケシソウ自生地を保護されている「アッケシソウを守る会」の方々と共に除草作業を通して、自生地の保護と拡大に貢献する。本年度は除草作業に参加できなかったため、広報活動の一環として進学コースとユネスコ部の生徒が「高校生ボランティアアワード2021」(公益財団法人 風に立つライオン基金)に出場した。

目標15「陸の豊かさも守ろう」などに貢献できる。

③その他の活動

1)卒業記念献血&骨髄バンク登録会

本校では、昭和57年度から、1月に卒業前の生徒の社会貢献活動として献血に協力している。献血は大切なボランティア活動と考え、長年に渡り、高校生に献血の重要性を理解してもらう活動に取り組んでいる。本年度は、血液が不足した8月にもスポーツコースの生徒を中心に献血に協力している。

目標3「すべての人に健康と福祉を」などに貢献できる。

2)ペットボトルキャップの分別回収

生徒会が中心となって各クラスで啓発活動を行っている。

目標12「つくる責任つかう責任」などに貢献できる。

 

3)岡山県ユネスコスクール高校ネットワーク協議会

県下11校のユネスコスクールの生徒と交流する機会である。お互いのESD活動を報告しながら学び合いを行っている。本年度は、ブルガリアの学生と共に「SDGsカレンダー」の制作を通して、異文化理解教育を実践している。

 

4)第13回ユネスコスクール全国大会オンライン参加(R3.11.27)

来年度の活動計画

来年度も引き続き、「国際理解教育」と「地域貢献活動」を軸にESD教育を実践する。来年度も継続して、生徒自身が自分の活動の目的と効果を知ることで、世の中の諸問題を自分の問題として捉える力を育みたい。また、本校の取り組みが、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つのどの分野に該当するのかを考察し、ESDに求められる、自らの意思で参加し、問題を共有し、一歩でも前に進める能力を身につけることを目指していきたい。

今年度の活動は、すべて来年度も継続して実践し、加えて取り組みが下火になっていた「古切手・書きそんじはがきの回収」(目標4「質の高い教育をみんなに」などに貢献)を活性化させることを目標とする。