2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 世界遺産・地域の文化財等, 貧困

本校は、「国際理解教育」と「地域貢献活動」を軸に本校独自のESDプロジェクト『君の一歩が世界を変える』を実践している。
本校のプロジェクトを通じて目指す生徒の理想像は、世界での諸問題を自分の問題として捉え、積極的に興味・関心を持ち主体的に行動を起こす人物である。地球上の諸問題の共通項は、人間の日常生活であることに着目し、多様なプロジェクトを展開し、ESDに求められる、自らの意思で参加し、問題を共有し、一歩でも前に進める能力を身につけることを目指している。
本年度は、ユネスコスクール推進委員会において、コロナ禍におけるESD活動をどのように展開していくのかを話し合った。その結果、新しい取り組みを考えるよりも、昨年まで行ってきた活動を工夫して継続することとした。コロナ禍においても、助けを求めている人や私たちの支援を心待ちにしてくださっている人たちがいるという認識を学校全体で共有した。

①国際理解・貢献プロジェクト

1)ペットボトルキャップの分別回収
生徒会とインターアクトクラブを中心に、全校生徒が協力して実施する。

2)「届けよう、服のチカラ」プロジェクト
インターアクトクラブと野球部を中心に、全校生徒が協力して実施する。本年度で8年目を迎える。(ユニクロとUNHCRの共同プロジェクトへの協賛)

3)中古野球道具を途上国の子供たちへ寄付するプロジェクト
野球部を中心に、地域の中学・高校と連携して実施する。

4)文化祭での「フェアトレード商品の委託販売」プロジェクト
今年で継続5年目を迎えた取り組みである。コロナ感染症対策を徹底することで実施することができた。

②地域貢献活動

1) ユネスコ部の創部
ESD活動に取り組みたい、人の役に立ちたい、自分にできることがしたいという生徒が30名集まり創部する。ユネスコ部独自の取り組みとして、中学生を対象に「エコバック普及活動」を実践した。また、メディアを活用した取り組みを探究し、「観光甲子園」に入賞することで地域貢献に携わることができた。制約されることが多かったコロナ禍において、生徒一人ひとりがコロナ感染症に対する正しい理解を持って工夫して取り組めたことが、印象に残っている。

2) イノシシ捕獲檻の制作
浅口市から本校機械科の生徒たちに、有害鳥獣対策として猪用捕獲檻の製作依頼があり、溶接同好会が中心となって製作し、浅口市長と地元猟友会の方々に試作品の披露を行った。地域貢献と同時に生徒たちの技術・技能を向上させる実践的なものつくりができた。

来年度の活動計画

来年度も引き続き、「国際理解教育」と「地域貢献活動」を軸にESD教育を実践していきたい。今年度は実施が困難であった、対面での地域ボランティアを徐々に再開していきたい。アッケシソウを守る会との合同除草作業をはじめ、多様なボランティア活動に取り組みたいと考えている。そのためにも、生徒一人ひとりがコロナ感染症に対する正しい理解を持ち、工夫してESD活動に携わる必要がある。また、コロナ禍をプラスに捉えたオンライン交流会などのアイディアを積極的に取り入れ、自分たちにできる活動を実践していきたい。