2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 国際理解, 福祉

本校の学校教育目標として「主体的・創造的に学び,心豊かで,たくましく生きる児童の育成」を掲げ,活力ある学校づくりと子供たち一人一人のよさや可能性を伸ばす教育の実践に努めている。

感染症防止に努めながらESDとしておもに①減災・防災,②環境・緑化,③国際理解,④福祉を中心に諸活動に取り組んだ。

① 減災・防災

 今年度から,震災遺構の見学体験学習を設定した。旧中浜小学校の語り部の方による事前のリモート授業,現地での防災拠点施設や震災遺構の見学を通して,災害時における危険を察知し,状況に応じて的確な判断をして自らの命を守るための行動を取ることの大切さについて考えることができた。

② 環境・緑化に係わる教育

緑の少年団や緑化委員会を中心として,全学年が年間を通じての植栽や花壇の整備を行った。栽培活動では地域のJA女性部の協力をもらいながら1~3年生はサツマイモを栽培し,秋にも招いて一緒にサツマイモ掘りをした。2年生は,町探検での気付きからさらにゴミ拾いの活動に発展し,地域の美化にも目を向けられるようになった。

また,6年生の総合的な学習の時間の活動として古着回収をチラシや校内放送で呼び掛けて多くの古着を回収,リサイクルに出し循環型社会への興味・関心を喚起することができた。

③ 国際理解に係わる活動

ユニセフ募金の趣旨を説明し,同じ子供でも世界には飢餓や疫病,紛争などに苦しんでいる子供たちがいることについて伝え,福祉広報委員会(児童会活動)が中心になって募金活動を行った。

6年生は中国の上海にある小学校と交流を行った。これは町として5年ほど前から交流事業として続けられているものである。通訳の中国人を学校に招いて,オンラインで現地と結び,普段の学校生活の様子を伝え合ったり,質問したり等して,外国の文化に触れることができた。

④ 福祉に係わる教育

3・4年生が総合的な学習で車いすや白杖体験を実施した。さらに,地域の高齢者との交流活動を行い,それらをグループでまとめることで福祉の向上に寄与する態度や実践力の育成を図ることができた。また,5年生は親子勉強会と称して,社会福祉協議会や地域の点字サークルの方の協力を得て,親子で点字教室と車いす体験を実施した。

⑤ その他

秋の収穫の喜びを味わい,地域との交流を深める「もがり祭」(収穫祭)を例年行っているが,この状況下で今年度は音楽発表会のみにとどまった。

 

来年度の活動計画

1.減災・防災・・・社会科で消防署や消防施設について,理科で自然災害の発生について学ぶほか,日常生活の様々な場面で発生する災害の危険を理解して安全な行動ができるよう,実践に即した避難訓練の実施と,震災遺構見学など防災教育の充実を図る。

2.環境・緑化・・・花壇や畑の整地や栽培やみどりの少年団の活動を通して,栽培に協力して頂いている方々への感謝の気持ちや,自然を大切にする心情を育てる。

3.国際理解・・・ユニセフ募金や外国語活動等を通して,他国の文化や歴史を理解し,我が国と共にそれらを大切にしようとする心情を育てる。

4.福祉・・・キャップハンディ体験や高齢者との交流,各種募金活動,縦割り活動等を通して福祉についての理解を深め,互いに協力して平和で幸せな世界を作っていこうとする心情を育てる。