2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, 平和

本校は,「自覚・立志・健康」を学校理念として,ESDを持続可能な社会を構築する担い手となる生徒の育成を図る場と捉え,ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を取り入れたESDの実践を通して,持続可能な社会に向けて自分のできることを考えさせることを目標とした。
本年度は「ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野」のうち,「②持続可能な開発及び持続可能なライフスタイル」に関連させて,海外での支援活動について学ぶ機会を設定した。保健師であり,国境なき医師団やJICAとして海外に派遣された経験がある,菊地紘子氏を招き,ESD講演会を行った。
ESD講演会は密集防止のため,リモートで行った。講演会では国境なき医師団の仕事内容を,写真や動画を使いながら説明していただいた。国境なき医師団では医療従事者以外の人も関わっていることや,医療活動だけでなく心理ケアなどもしていること,カンガルーマザーケアという新生児ケアにも携わっていることなど,わかりやすく説明していただいた。
本校には立志式という伝統ある行事がある。立志式に向け,「夢・目標をもつこと,それに向かったひたむきに取り組むことの大切さ」を学ぶ必要があった。今回の講演会の菊地氏の講演を聞いた生徒の感想には,「自分にできることからやっていこうと思った」や「医療の仕事が以前よりかっこいいものになった」,「自分を信じるというフレーズがとても印象的だったので,これからそのことを忘れずに生活したい」などがあった。中でも生徒の感想で記入が多かったのが,「自分がやっていて楽しいこと,好きなことを突き詰めていくと夢が見えてくる」というものであった。このフレーズを聞いた生徒たちは,夢・目標について考え,努力していくことが大切であると気づいたようであった。

質疑応答の様子

ESD講演会の様子

来年度の活動計画

今年度行ったESD講演会をSDGs講演会とし活動を発展させ,反省点を改善しながら実施する予定である。
各教科の学習や学活,道徳,総合的な学習の時間などでも,災害やエネルギー問題,国際理解,ボランティア活動等に関連した事項を取り上げ,つながりを持たせた学習にしていきたい。また,JRC委員会や児童生徒健全育成ボランティア,ボランティア部といった校内における団体の横のつながりを更に持ちながら,外部機関ともうまく連携して活動の幅を広げていけられるよう努める。