2021年度活動報告
本年度の活動内容
生物多様性, 海洋, 環境
本校では、世界自然遺産として登録された小笠原の自然について、環境教育の視点から系統的な指導計画を立案し、学び方やものの考え方を身に付け、問題の解決や探究的な活動に主体的・創造的に取り組む態度を育て、郷土小笠原への誇りや愛着、そして自己の生き方を考えることができるようになることをねらいとしている。
■3年生 小笠原の生き物
小笠原自然文化研究所や世界遺産センターの協力により、小笠原固有の哺乳類「オガサワラオオコウモリ」、昆虫「オガサワラハンミョウ」の生態について学習をしている。理科をはじめとして、これまでの学習内容等との横断的な指導計画を立てるとともに、直接触れる体験活動も盛り込んだ総合的な学習を展開することにより、小笠原の生き物を実感することができた。
■4年生 小笠原の植物
島内の諸団体(観光ガイド、公的機関など)の協力により小笠原の固有の植物について学習をしている。理科「季節と生き物」単元との横断的な指導計画を立てるとともに、フィールドワークや啓発ポスター作り・配布等を盛り込んだ、総合的な学習を展開している。海岸と山地の植生の違いや自分たちの生活圏に希少な植物があるということへの理解を深め、貴重な小笠原の自然を実感することができた。
■5年生 アオウミガメの学習
NPO 法人「小笠原海洋センター」の協力により、アオウミガメの生態や環境について学習をしている。理科「メダカのたんじょう」や「ヒトのたんじょう」単元との横断的な指導計画を立てるとともに、海洋センターで実施しているアオウミガメの保護・調査活動等の体験活動を通して、アオウミガメをはじめとする海洋生物への興味関心を高め、郷土への愛着を育むことができた。
■6年生 アホウドリの学習
NPO 法人小笠原クラブ等の協力により、絶滅危惧種であるアホウドリについて学習をしている。専門家から、アホウドリと人間との歴史やアホウドリの保護・調査活動を学び、アホウドリをはじめとする海鳥への興味関心を高め、郷土への愛着を育むことができた。
来年度の活動計画
これまでと同様に、小笠原小学校周辺の恵まれた自然環境と地域とのつながりを大事にした活動を行っていく。(以下は該当する主な単元名)
■1年生
【12月】生き物大好き(カタツムリ) 【1月】地域の方々との交流(昔遊び)
■2年生
【6月】生き物大好き(水生生物・カニなど)
■3年生
【5月~9月】南洋踊り 【10月~12月】小笠原の生き物
■4年生
【10月~1月】小笠原の植物 【5月~7月】小笠原の太鼓
■5年生
【5月】小港キャンプ 【5月~3月】アオウミガメの学習 【2月】わたしたちの生活と環境
■6年生
【6月】アホウドリの学習 【9月~12月】タコノ葉細工 【10月】母島