2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等

「ふるさとから世界へ」の活動テーマの下,教科や総合的な学習の時間での経験的な活動を通して,郷土の自然や文化に親しみ,将来に亘ってそれらとどうかかわっていくかを主体的に考え,判断し,表現できる生徒の育成を目標として活動している。 地域の自然と文化を尊重し,持続可能なライフスタイルを構築させることは,ESDの観点からも今日的な課題の解決につながるものと考えている。主な活動は以下のとおりである。

(1)郷土の自然にかかわる学習活動

5・6年生では,白石ユネスコ協会理事の海藤節生氏の指導の下,地域の自然にかかわる学習活動に継続的に取り組んでいる。今年度は「水」をテーマに,地域の水質を調べたり,浄水場見学を通して,水が学校に届くまでの経路について学習した。調査を通して地域の現状への認識を新たにした。地域の恵まれた自然環境を将来につないでいくために自分たちがすべきことを考える機会となった。

(2)郷土の伝統工芸にかかわる学習活動

白石市で古くから作られている「白石和紙」を使った創作活動に,5・6年生で取り組んでいる。郷土の伝統工芸品に親しみ,日々の生活の中で使用して,そのよさを体感させることをねらいとして「団扇」「ペーパーウエイト」を作った。

(3)郷土の文化の継承にかわる活動

和太鼓演奏の継承

かつて地域で使われていた和太鼓を使用して,本校で和太鼓の演奏活動を行うようになって11年が経過した。市内在住の和太鼓奏者を講師に迎え,地域の担い手としての自覚をもって,熱心に練習に取り組んでいる。保護者や地域の方は,5・6年と中学生が一緒に行う迫力ある演奏を楽しみにしてくれている。今年度は新たに地域のお祭りで発表するなど,活躍の場は広がってきている。

来年度の活動計画

次年度も「ふるさとから世界へ」を継続テーマとし,ユネスコスクールとしての活動に取り組んでいく。今年度の反省や新指導要領の内容とも照らし合わせ,時数や内容の見直しをしていかなければならないと考えている。特に児童数の減少がみられることから,実施可能な内容についても再検討を行い,地域の自然と文化を尊重し,持続可能なライフスタイルを構築させることの教育的意義を再確認しながら,本校の特色ある教育活動としての位置づけを図っていきたい。