2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

平和

広島市では長年に渡って平和教育に取り組んできているが,戦後74年を迎え戦争の記憶も風化しつつあり平和教育も形骸化しつつあることが危惧される。そこで,本校では,「持続可能な社会づくりのために,平和の担い手となる子どもを育てる」ことを学校理念として,児童が自ら世界恒久平和の実現に貢献しようとする意欲と態度を育みたいと考えた。

のぼり平和ウォーク(625日)

学区に残っている被爆建物・文化遺構を全校児童で巡ってフィールドワークを行う。(ESD:いのち)

〇 「のぼり平和ウォークデー」を設定し,3~5年生が縦割り班で10か所の平和・文化遺構を巡り,地域の歴史や被爆・復興の様子を知る。

〇 5年生が総合的な学習の時間において幟町に残る平和・文化遺構について調べ学習をし,下学年に伝えるための資料を作成する。3~5年生児童が,縦割り班に分かれ、町内をフィールドワークし,下学年に調べたことを伝え継承する。

もう一つの被爆地長崎市・山里小学校との交流

本校6年生と長崎市立山里小学校6年生が両校の修学旅行において互いの学校を訪問して交流し,平和へのメッセージを共に考え発信する。(ESD:いのち)

〇 事前学習として,長崎市の被爆の実態や山里小学校について調べまとめる。
〇 両校でビデオレターを交換し,お互いの学校紹介や,平和ウォークを行うグループの自己紹介を行う
〇 本校6年生児童が修学旅行で長崎市立山里小学校を訪問し,同校6年生と交流する。山里小学校から「あのこ」 幟町小学校から「折鶴のとぶ日」の歌の交流を行う。その後、山里小学校6年生児童と,グループ(12名程度)に分かれ平和ウォークを行う。山里小学校児童から,グループごとに平和・文化遺構の説明を受ける。
〇 長崎市立山里小学校6年生児童が修学旅行で広島に来訪し,本校6年生と交流する。山里小学校6年生児童との平和ウォークを行い,本校児童の案内で,平和公園内の碑巡りをする。

平和委員会の活動

 今年度より,「平和委員会」を発足し,平和委員会児童が本校の平和教育活動を推進するリーダーとしての役目を担っている。

○ 折り鶴を折る会・平和集会・コスモス集会・平和ウォーク等の学校行事の準備・進行
○ 「原爆の子の像碑前祭」・「縮景園慰霊供養式」への参加・全校児童への報告
○ 校内の「折り鶴BOX」の設置
○ 「のぼり平和資料室」の定期開室・清掃
○ ユニセフ募金の協力

来年度の活動計画

〇 広島市平和プログラムを基軸に年間計画をより充実させ,本年度の取組を更に確かなものにしていく。

〇 全学年のカリキュラムに系統性を持たせ,下学年だけではなく,他校に向けて発信できる6年生を育てる。

〇 昨年度開室した,戦前・戦後の資料や,本校の卒業生で,原爆の子の像のモデルである佐々木禎子さんの資料が展示されている「のぼり平和資料室」を,児童自身の学習の場として充実させるとともに,平和委員会を中心として児童自身が作っていく平和資料室にしていく。