2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, エコパーク

当校は、「祖母・傾・大崩ユネスコエコパークの豊かな自然環境との共生」を活動テーマとして、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野の1つである「持続可能な開発及び持続可能なライフスタイル」を通して「地域に貢献する力」の育成を目標とした。

具体的には、総合的な学習の時間を中心として、①北川の自然を知り、自然と人間との共生について考える活動、②様々な人とふれあい、これからの北川について考える学習を行った。

① 北川の自然を知り、自然と人間との共生について考える活動

本校はユネスコエコパークである祖母・傾・大崩山系の移行地域が校区にある。それらの身近な自然を知るために、緩衝地域付近に位置する神さん山の散策、家田湿原散策、北川カヌー体験を行った。

   

また、自然を守る活動として、夏休みにはボランティアを募って家田湿原の外来植物駆除作業を行った。11月には地引き網体験も行い、自分たちが守っている川が海の生態系にも影響していることを学んだ。さらに、小学生と合同で地域クリーン作戦を行い、地域の自然を守る気持ちを高め、自然と人間との共生について考えることができた。

   

② 様々な人とふれあい、これからの北川について考える学習

今年度は、地域ボランティア活動の一環として、生徒達が自分の家の近所に住む高齢者に自作のエコバッグとうちわを配付し、会話をしたり困ったことがないか聞いたりして交流を図ることで、地域貢献について考え、北川を持続可能な町にするために何が大切かを考えた。2年生は修学旅行中に地域PR活動として、自作のエコバッグや地域の観光スポット案内のチラシを配布し、多くの人とのふれあいを通して、地域への理解を深めることができた。また、3年前から、取り組んでいるCM制作に今年も取り組み、自分たちの地域の魅力を再確認することができた。今後3学期には同じ延岡市で地域の川の環境保全活動を中心とした町づくり活動に取り組んでいる団体の方を講師に招き、地域貢献活動から北川の将来について考える機会を設けることにしている。

来年度の活動計画

①地域の自然(大崩山・家田湿原等)散策活動

総合的な学習の時間を中心に、ユネスコエコパークに係る自然や希少動植物の生存地である家田湿原の散策活動を通して環境や生物多様性について学ぶ。

②地域清掃活動(家田湿原清掃ボランティア・小中合同クリーン作戦)

夏休みの家田湿原清掃(外来種の除去作業)ボランティア、小中合同での地域清掃活動を継続する。

③地域PR活動(エコバッグ作成及び配布・CM制作)

北川を外部に発信するためのPR活動を継続して行う。

④地域との交流活動

地域に住む高齢者との交流活動を継続する。

⑤「いじめ根絶宣言」の継続

生徒会を中心に取り組んでいる「いじめ根絶宣言」を継続し、相互尊重や思いやりについて考え続けられる機会をもつ。